多国籍の学生が集まる学校で教えていた時のこと。
そのクラスは『語学留学生のための日本語Ⅱ』を使って、
主に会話の練習を中心に、授業を進めていました。
学生の国籍は、
お得意様の韓国、台湾はもちろんですが、
ドイツ、スイス、スウェーデン、ブラジル、ロシア、フランス・・・と
非常に豊かな顔ぶれがそろっていました。
ヨーロッパの男の学生は、結構面白いことを言ってくれたりします。
中でもドイツのくりくり坊主が印象的だったSは、
かなり面白かった。
というか、下ネタが多かった・・・
あるとき、「~そう」を使って、
「隣の席の人の第一印象を書いてみよう」という活動をした時
(「~さんに初めて会った時、~~~そうだと思いましたが、本当は~~~~でした」という形で発表してもらうものでした。)
そのドイツのS君は、隣のスイスのB君のことを、こう言いました。
「Bさんに、初めて会った時、ゲイそうだとおもいました。」
「何それ!?」と突っ込むと、ドイツのS君はこのように解説してくれました。
「ヨーロッパの男の人で、顔がきれいな人はゲイが多いですから!!」
確かに、お隣のスイスのB君は、スラブ系を思わせる美男子。
・・・ていうか、その文はだめなんですけど…
様態を表す「~そう」の前に名詞は持ってくることができません!!
S君が言いたいことを日本語にするなら、
「ゲイだと思いましたが・・・」としなければなりませんね。
とはいっても、二人とも女の子が大好きな男の子でした。
昔を懐かしむヒャクゴウに、愛のペタ&コメを!