最近見つけたテキスト | ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

ヒャクゴウ、地球を駆け抜ける

思いっきりやりたいことを、真剣勝負でやります。そんなヒャクゴウの日々の記録とたわごと

プライベートでは、圧倒的にゼロスタートの方が多い
つまりTotally beginnersということです。

そして多くが英語を媒介語とした間接法のレッスンが行われます。

そういうレッスンの場合、多くの先生がこれまで
『Japanese For Busy Person』というテキストを使ってこられたと思いますが
結構、これって難しいんですよね。

文法というんではなく、実際に使えるようになるか否か、という問題において。

クライアントのうち半数が、ビジネスパーソン
ですから、勉強している暇なんて、ほとんどないんです。


しかも、このテキストはある程度の初級前半の文法を習得するのに3冊もやらなければいけない
一冊に導入している文法が少ないのです。
これではコスト面でも、クライアントの心理的にも負担が大きいように思いますむっ

で、私は早々とこちらのテキストとはおさらばして、
『Now You're Talking!』という薄いテキストを使ってました。
一応文法積み上げのテキストではありますが、
会話ベースに進んでいるし、2000円弱で、CDもついているので、扱いやすいです。
Now You’re Talking!―Japanese Conversation for B.../宮崎 道子

¥1,995
Amazon.co.jp


とはいっても、最初のレッスンからこのテキストを開くのではなく
私は何レッスン分かプリントをつくって、
必要最小限の文法や名詞、形容詞、疑問語、表現などを導入してから
テキストで確認、練習を行ってました。


しかし、あくまで文法ベースなので、
本当に彼らの生活で必要になる日本語が話せるようになるには、
ちと道が険しいかな、と思っていたのも事実

そこで、つい先月、新宿の某書店の日本語教育コーナーをうろついていたら
いい本に出合うことができました!
ラブラブ!それが、こちらの『Nihongo Fun&Easy』です。
NIHONGO FUN & EASY Survival Japanese Conversati.../緒方 由希子

¥1,995
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こちらは、飯田橋にある学校の先生方がお作りになったテキストで、
文法ではなく、場面とそこで使われる表現に重点を置いたテキストです。
ですからどのユニットから進めてもいいのです。

最近始まったプログラムでは、
文法ではなくて、すぐ使える日本語を教えてほしい、というリクエストが多いので、
この本に出合って、本当によかった。

特に難しい準備をしなくても、
テキスト通りに進めていけば、立派な練習になります。
タスクがしやすいように、イラストなどもあるのがありがたいです。


あとは、学習者のニーズや質問に沿って、
内容を膨らませればいいのです。

もちろんクライアントによって、ニーズや性格は様々なので、
文法をきちんと理解して、先に進みたいという人もいるので、
そういう人には、通常通り、文法積み上げのテキストのほうがいいのかもしれません。
この『Fun & Easy』の後に、JLPTとなると、かなりハードルが高くなると思います。

ま、そこは教師である私が見極めなければならないところなんですがね。

←に出版元であるアスク社のリンクを貼っておきました。
テキストのサンプルが見られます