皆様ご無沙汰しております。
前回の更新がいつだったか忘れるほど久々の更新になります。
(おそらく2018年になってから初めての更新です)
昨年末から今年の年始にかけては多忙で更新がままならず、
その後はあまりに更新しなかったせいか、
自分のページにアクセスするのにIDとパスワードを求められ、
それをどうしても思い出せずにブログが放置状態となっていました。
数は多くないでしょうが、ブログをご覧になっていただいていた方々に、
この場をお借りしてお詫び申し上げます。

さて、先週は雑誌「美術屋・百兵衛」取材のために福井県に行っていました。
福井と言えば、いま県を挙げて売り出しているのが、「恐竜」のようです。
福井県の陸の玄関口であるJR福井駅前では、大きな(等身大?/高さ6m)恐竜が出迎えてくれます。

 

 

これはフクイティタンという名の草食恐竜で、日本で初めて学名がつけられた竜脚類だそうです。
発見されたのは、もちろん福井県内(勝山市にある手取層群の恐竜化石発掘地)。
ちなみにフクイティタンとは「福井の巨人」という意味です。
今年の冬、大雪で半分埋もれかけたこの恐竜をTVニュースで見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
眺めていると、このモニュメントは電機仕掛けなのか、長い首を上下に降り続けていました。

同じく駅前には、もう少し小ぶりな2頭の恐竜もいます。



右がフクイサウルスで、左はフクイラプトル。
バックに写っているJR福井駅の駅舎の壁にも、恐竜の姿が描かれています。
映画「ジュラシック・ワールド」のようなこの場所は「恐竜広場」と呼ばれるもので、
2015年の北陸新幹線金沢開業に伴い、「恐竜王国福井」をPRするために作られたようです。
毎日、日没頃から午後11時までライトアップされ、記念撮影スポットになっています。

実は福井県は、数字の上でも正真正銘の「恐竜王国」なのです。

日本一の化石産出地とされ、国内で発掘された化石の約8割が福井県内で見つかっています。
1982年に福井県勝山市北谷でワニの全身骨格が発掘されたことをきっかけに、
現在までに4年ずつ4回、計16回もの恐竜化石調査事業が行われ、
その発掘調査で数千点を超えるサンプルが見つかり、さらに新種の恐竜も発見されました。
それが福井駅前に鎮座しているフクイティタン、フクイサウルス、フクイラプトルと、
コシサウルス、フクイベナトールという5体の新種。
また、勝山市には世界3大恐竜博物館の1つとされる福井県立恐竜博物館があり、
特に夏休みなどには、恐竜好きの子どもとその家族などが大勢詰めかけているのです。

取材のためにあわら温泉に向かう時に利用した「えちぜん鉄道」の福井駅舎でも、恐竜を見かけました。



 

「恐竜博士」という白衣を着た恐竜がベンチに座っている「ダイノベンチ」です。
JR福井駅や敦賀駅、芦原温泉駅にもこのベンチは設置されており、
えちぜん鉄道のものより横に長いタイプのベンチでは、恐竜の横に坐って記念撮影ができるとの話。
興味がある方は、この夏の旅行先を福井にしてみてはいかがでしょうか?

なお、恐竜との遭遇から始まった「百兵衛」No.47(2018年秋号)取材の旅ですが、
基本的に本誌で恐竜を取り上げることはほとんどないかと思います。
「美術屋」ですから、やはり美術を中心とした内容になる予定です。
10月7日(日)の発売日を楽しみにお待ちください。

10月まで待てないという方は、今月8日に発売となった「美術屋・百兵衛」No.46をお勧めします。
全国の大型書店の美術誌コーナーなどで絶賛発売中!!


 

洋画に先駆けて江戸時代に生まれた西洋風絵画「秋田蘭画」や、
この9月から秋田県立近代美術館で個展が始まる鴻池朋子さんのインタビューなど、
秋田の文化が盛りだくさんで、価格は税込み500円!!
amazonfujisanでも購入可能です。

久々のブログだったので、まだ調子がつかめてないように感じました。
毎日更新とは行かないでしょうが、
これから自分のペースでのんびりと続け、調子を取り戻したいと思います。