坂本龍一の8年ぶりとなるアルバム「acync」が3月下旬に発表されました。
(税込3,780円/3月29日日本先行発売、4月28日世界発売)

 

 

このニューアルバムは「あまりに好きすぎて、 誰にも聴かせたくない」という

坂本龍一本人の思いをそのままに、

リリース以前の試聴やサンプル盤の配布が一切行われなかったそうです。

 

その「acync」の世界を、音と映像、インスタレーションで多角的に紹介する。
そんな展覧会が、東京渋谷のワタリウム美術館で開催されています。
その名も「坂本龍一 | 設置音楽展」。

 

 

制作に影響を与えた書籍や映画やDVD、
自筆の楽譜や落書きも含むメモなどが展示され、

2〜4階の各階で音楽を聴いた後に見ると、さらに楽しめるという構成。

そこには「良質な環境で音楽に向き合ってもらえたら」という
坂本龍一の思いが籠められているようです。

 

 

坂本の世界を一方的に展示するだけの展覧会ではありません。
1階の受付脇には聴き手とのコミュニケーションのため、
コミュニケーション・ウォール」を設置。
来場者は展示で感じた『async』に対する感想や質問を自由に用紙に書き込み、
その場に貼り付けることが出来ます。

それらの感想や質問はニューヨークの坂本のもとへ送られ、
返答もまたそのウォールに貼り付けられ公式サイトで紹介されるとのこと。
インタラクティブな試みは面白そうです。
 

 

1978年、坂本龍一、細野晴臣高橋幸宏の3人組で結成された
イエロー・マジック・オーケストラYMO)が鮮烈なデビューを飾り、
当時、田舎の高校生だった私も、その新しい音楽に熱狂しました。

やる内容は変わっても、坂本龍一は昔も今も新しいことに挑戦しています。
癌であることを公表してからは、活動が少しスローダウンした感じもありますが、
それでも常に前を向いて、人のやらないことをやる!
そんな坂本龍一から、これからも刺激を受け続けたいと思います。

 

 

■坂本龍一 | 設置音楽展■開催情報
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
会期:4月4日~5月28日

休館日:月曜日時間:11:00~19:00(毎週水曜日は21:00まで)
入場料:大人 1,000円、学生 500円、ペア券 1,600円
交通:東京メトロ銀座線「外苑前」駅より徒歩8分