少し前に「ナイト ミュージアム」という映画がありました。
閉館後の自然史博物館で、展示物である動物の標本や剥製などが、
夜な夜な暴れ出して館を混乱に陥れるという内容だったと思います。
今日紹介するナイト・ミュージアムは、映画の話ではなく、
館長や学芸員が、閉館後のミュージアムを舞台に、
週末の夜のミュージアムを案内する予約者限定のスペシャルプログラムのことです。
日本初開催となる2019年の国際博物館会議(ICOM)京都大会開催を記念して、
現在「ナイト・ミュージアムトーク・京都」が実施されています。
2月17日(金)細見美術館「館長の開設でめぐる鈴木其一展」や
2月18日(土)龍谷ミュージアム「展示回想 九条武子」など、
すでにいくつかのプログラムは終わっています。
細見美術館のイベントは行ってみたかったのですが、
「ナイト」と付くもののミュージアムトークの開催時間は18:30から。
大阪から京都までの移動時間を考えると、やはり参加できなかったでしょう。
1週間後の今日だったら、プレミアムフライデーが始まっていたのに、残念!
(とは言っても、今日もまだ会社にいるぐらいですから・・・)
今後予定されているのは、
2月25日(土)京都市青少年科学センター「プラネタリウム特別放映」
3月3日(金)茶道資料館「描かれた茶の湯展ギャラリートーク」
3月4日(土)京都国際マンガミュージアム「正しいマンガの見方・読み方」教えます
3月10日(金)漢検 漢字博物館・図書館「漢字と楽しむないとツアー」
3月11日(土)京のじゅばん&町家の美術館「長じゅばんお歴史と・・・」
個人的に興味があるのは、4日(土)18:30から予定されている
「正しいマンガの見方・読み方」教えます。
会場となる京都国際マンガミュージアムは、
2008年発行の雑誌「美術屋・百兵衛」No.3(京都特集)で取り上げており、
私も現地に取材に行って、館長の養老孟司さんからお話を伺いました。
今回のミュージアム・トークは予約制になっていますが、
満員になっていないようなら、行ってみたいという気持ちもあります。
さっそく明日にでも問い合わせてみようかな。
ほんの昨日のことのような気がしますが、実際に取材に訪れたのはもう9年も前。
当時は開館から1年足らずとまだ新しかった建物は、
今も当時のままなのでしょうか?
最近行ったことがなかったので、わかりませんが、
久々に訪れて確かめてみたいですね。
以下も9年前の写真ですが、館の雰囲気が伝わるかと思って貼ってみます。
(入口部分。かつて小学校の校門だったものです)
(吹き抜けの開放感あるロビー)
(本棚にはおびただしい数のマンガの単行本が並ぶ)
(貸本漫画でしょうか、古い貴重な本もあります)
(懐かしい資料が展示された企画展)
(時にはフィギュアなど今の時代の展示もあります)
「ナイト・ミュージアムトーク・京都」は素晴らしい試みですが、
閉館時間が延びるのではなく、閉館後に選ばれた人がイベントに参加できるもの。
最近は、金曜日や土曜日に通常よりも閉館時間を遅くする館もありますが、
できればもっともっとそんな美術館・博物館が増えてほしいと思います。
そうすれば、今よりもっと美術などの文化に触れることができると思いますし、
プレミアムフライデーも充実したものになるのではないでしょうか?
展示物が暴れ出すナイト ミュージアムではなく、
夜間開館されるナイト・ミュージアムは大歓迎です。