ほぼ毎日、アートの話題ばかりをアップしていますので、
たまには別の話題でも挙げましょう。
今日、なんとなくYahoo!ニュースを眺めていたら、
気になるニュースを見つけました。
「眼鏡で社員の集中力を可視化 ジェイアイエヌ」というものです。
私は近視でかつ老眼のため、普段からメガネを愛用しているので、
特に気になったというわけです。
どうやらメガネ店「JINS」を運営している会社が、
メガネをウェアラブル端末に使って、
集中力を測定するという画期的なシステムを開発したようです。
記事から引用しましょう。
眼鏡店「ジンズ(JINS)」を運営するジェイアイエヌは1月18日、
眼鏡型ウェアラブル端末「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を活用し、
社員の集中力を可視化して労働生産性の向上をサポートする
企業向けサービスを始めると発表した。
「働き方改革」を推進する企業をターゲットに新たな市場を開拓する狙いだ。
JINS MEMEには、スマートフォンアプリと連動した3点式目電位センサー、
加速度センサー、ジャイロセンサーが搭載されており、
装着した人の視線移動やまばたきの回数、体軸変化から集中力を計測できる。
企業が取り組む労働生産性向上施策(勤務時間帯の変更やテレワーク導入など)の
効果(集中力)を測定する「アセスメント・サービス」を、
携帯電話の販売などを手掛けるコネクシオと共同で展開する。
価格は税別100万円(モニター価格)。
1月18~31日までモニター企業を募集し、4月3日から正式販売する。
IT技術を利用すれば、こんなこともできるのかと驚きました。
まるでSF映画の中の世界のようです。
ただ、管理社会がさらに進むようで怖さも感じました。
いや、普段はやる気満々で仕事をしているから良いのですが、
毎日そのテンションを持続するのは難しいですから。
体調に問題があって集中力が途切れがちの日もあるわけです。
睡眠不足で集中力が欠ける日もあるでしょうし、
何かプレッシャーの種を抱えていて、気もそぞろになる時とか。
人によってはなかなか集中できないタイプの人もいるでしょう。
日頃の激務が祟って、精神的な病を抱えてしまい、集中できない人も・・・
集中力=やる気とは必ずしも限らないとは思いますが、
このシステムを使えば、ある程度社員のやる気が測れるのでしょう。
(しかも100万円程度のコストで)
集中力の有無や高低が、仮に給与や賞与の評価につながるとなれば、
もしかして薬を服用して、せめて会社にいる間だけでも
集中力を高めようとする人が出てくるかもしれません。
ビジネス界のドーピング汚染なんて話が持ち上がるかも。
もちろんそんな事をして一時的に数値をごまかしたとしても、
後遺症か何かの形で、ツケを払わされることになるのでしょうが。
期待されていたほどはウェアラブル端末が普及していない今、
こうした話題がニュースになることは悪い事ではないと思います。
しかも、この手の分野は将来的に成長が見込めるビジネスジャンルだけに、
他の国に先駆けて、日本でこのような技術が生まれるのは良い事でしょう。
ただ、それが働く人たち全ての利益になるようにしてほしいと思います。
技術は一握りの人たちのためのものではなく、
まして技術は、技術そのもののためにあるものではないはずです。
この「JINS MEME」が働きやすい職場環境づくりに役立ち、
多くの人の人生が、実り豊かなものになることを願っています。
もちろん、私自身の人生も。