美術雑誌(美術屋・百兵衛)の編集をしている関係もあって、
私のもとにはメールやFAXで美術関係のプレスリリースがよく届きます。
今日も1通、届いていました。
イゼル・オゼリというアーティストの展覧会「Erasing Photography」の案内です。
日本での初個展らしく、私もこのアーティストの名前は初耳でした。
「話題のハイパーリアルアーティスト」というキャッチフレーズが気になって、
ネットで検索してみると・・・
出て来たのは、次の作品でした。
(Yigal Ozeri「Untitled; Lizzie in the Snow」)
まるで写真のようですが、筆で描いた油彩画という話。
モデルとなった女性は、ファッションモデルのリジー・ジャガー。
あのローリング・ストーンズのミック・ジャガーの娘だそうです。
(彼の元妻であるジェリー・ホールとの間に生まれた娘がリジー)
個人的には、ジェリー・ホールと聞くと、
ロキシー・ミュージックのアルバム「サイレン」のカバーを思い出します。
ただ、これは絵画でなく、写真ですが。
彼の作品を他にも見てみましょう。
以下の2つも、今度の個展で展示されるようです。
(Yigal Ozeri「Untitled; Kaori」)
(Yigal Ozeri「Untitled; Zuzanna」)
上は日本人女性はモデルでDJの坂井香(Kaongpan)、
下はスーパーモデルのズザナ・ブッシウォルドを描いた作品。
ちなみに、作者のイゼルはこんな人です。
こんな感じで制作しているということがわかります。
女性を描いた上の作品3点は、背景がぼんやりしており、
絵画と言われれば、そう見えなくはないのですが、
下の3つの作品は、背景まで細かく表現されていて、
写真や実物(風景+人物)よりもさらにリアルで、より美しく感じます。
いずれも作者本人の公式サイトからお借りしてきましたが、
まさに「ハイパーリアル」ですね。
日本でも近年、ハイパーリアルが流行しているので、
この初個展も成功間違いないでしょう。
1月25日(水)には本人も参加するプレス向けの内覧会が開催されますが、
残念ながらスケジュールの都合で行けそうにはありません。
一般向けの会期は、その翌日の26日(木)〜2月4日(土)まで。
会場は代官山のヒルサイドテラスです。
わずか10日ほどの会期ですが、お時間の許す方は、
衝撃の「ハイパーリアル」な絵画を体験してみてください。
■イガル・オゼリ展「Erasing Photography」■開催概要
会期:2017年1月26日(木)~2017年2月4日(土)
日時:12:00~20:00
休日:会期中無休
会場:ヒルサイドフォーラム
住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
公式サイト:http://www.hillsideterrace.com/art/170126.html