この年末年始は、過去最高の忙しさ(当人比)だったので、
正月気分を味わう事があまりできませんでした。
今日でその原因となった仕事も一段落つきましたので、
遅ればせながら、新年のめでたさを感じたいと思っています。

そんな私にぴったりの展覧会を見つけました。
伊丹市立美術館で明日から開催される「しりあがり寿の現代美術 回·転·展」です。

アーティスト名に「寿」と入っているだけに、実にめでたい
しかも、展示会場ではあらゆるものが回っているというから、更にめでたい!
昔から正月などのおめでたい時には物が回ると決まっていますから。
テレビでも正月になると大神楽なんかが登場します。

かつて「海老一染之助・染太郎」も、大神楽の芸でいろんなものを回してましたね。


しりあがり寿のことは、みなさんご存じでしょう。

漫画家であり、現代美術?アーティストとしても活動しています。
漫画家としての代表作には、映画にもなった「真夜中の弥次さん喜多さん」や

朝日新聞に連載中の「地球防衛家のヒトビト」などがあります。

アーティストとしても様々な活動を行っており、
アートフェア東京の会場でライブペインティングしている姿を

以前、私も観た事があります。

さて、今回の展覧会はそのタイトル通りに、
やかんから美術作品、映像、日用品まで
あらゆるものが会場で回り始じめるというもの。

ギャグとシリアス、ナンセンスと哲学、サブカルチャーとアートなど

様々な境界線上から独自の表現を試みるしりあがり寿の感性が、

観る者の脳内を刺激する展覧会となっているようです。

実は、この展覧会は去年の夏に東京で、秋には愛知で開催されており。

今回の兵庫での開催が、巡回展の最後となる模様。
すでにご覧になった方も多いかとは思いますが、
まだ観ていない私の楽しみのために、内容は秘密にしておいてください。

 

実は、2014年に彫刻の森美術館で行われた「ミーツ・アート 森の玉手箱」で、
私は、しりあがり寿の作品を観たことがあります。
それは展示室にたくさんのダルマが並び、回転しているというものでした。

おそらく今回の個展は、それをさらにスケールアップしたものでしょう。

明日(1月14日)と2月11日(土)にはアーティスト本人が来場し、
関連イベント(講義、対談)が行われるようなので、
できればこの2日のうちのどちらかに観に行こうと思います。

 

■しりあがり寿の現代美術 回·転·展■開催概要

会  期:1月14日(土)-3月5日(日)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30 まで)
会  場:伊丹市立美術館
休 館 日:月曜日
入 館 料:一般800円、大高生450円、中小生150円