明日17日は土曜日で、翌18日は日曜日、19日は月曜ですが祝日(敬老の日)。
ということで、みなさん待ちに待った3連休がやってきます。
(すみません。中には仕事だという方もいらっしゃいますよね)
私もちゃんと休みが取れそうなので、近場へ旅に出ようかと思っています。

行き先は、新幹線で大阪から1時間ほどの岡山。
岡山でアートと言えば、今年は「瀬戸内国際芸術祭」なのでしょうが、
残念ながらこの3連休は夏会期が終わり、秋会期はまだ始まっていないので、
わざわざ行くだけの価値はないかもしれません。
芸術祭会期外の直島には行ったことがありますし。

(かなり前のことなので、写真の私はちょっと若い)
そこで今回は、岡山県の瀬戸内海側の陸地を巡るつもりです。

岡山県で老舗の美術館と言えば、すぐに思い浮かぶのが、倉敷の大原美術館

はっきり覚えてませんが、たぶん30年ほど前に一度行ったきりです。
なんとなくですが、その時は靉嘔の展覧会が開催されていたような。
いわゆる大原美術館珠玉のコレクションよりも、

  (ゴーギャン「かぐわしき大地」)


  (エル・グレコ「受胎告知」)

そっちの方を覚えてるということが不思議です。
まあ、確かに靉嘔は好きなアーティストの一人で、
ちっちゃな版画作品数点ですが、個人的にコレクションしています。

さて、岡山県でぜひ行ってみたい美術館がもう一つ。
岡山市に今年2月新しくオープンしたS-HOUSEミュージアムです。

建物は、妹島和世と西沢立衛によるSANAAが、
1996年に初めて設計したという木造個人住宅を転用したもの。
そこに展示されるのは、いわつる現代アートで、
アーティストの顔ぶれは、Chim↑Pomをはじめ、

下道基行、高田冬彦、伊東宣明、毛利悠子、加藤泉

さらに宮脇愛子、松井冬子、岡崎和郎、太田三郎といった感じです。
岡山市の中心地からは少し離れていますが、わざわざ行く価値はありそう。
料金は無料、正確には投げ銭制だそうです。

さて、3日間の連休で何日かけて岡山を回るかは決めていません。
天気もあまり良さそうではないので、結局日帰り……もあり得ます。
もし2〜3日かけて行くなら、よって観たいところはまだまだあります。
ふだんの趣味とは少し違いますが、笠岡市立竹喬美術館もそのひとつ。

この美術館は、笠岡市出身の日本画家・小野竹喬を顕彰するもので、
ふだんは竹喬と、彼に関わりの深い芸術家の作品を展示しています。

      (小野竹喬「樹間の茜」)
今開催中の展覧会は「パリに生きる パリを描く ―M氏秘蔵コレクションによる―」。
エコール・ド・パリを代表する藤田嗣治や荻須高徳、小磯良平など、
パリに生き、パリを描いた日本の洋画家たちの足跡を展示作品で追うものです。

   (小磯良平「巴里風景」)

実は笠岡に行ってみようという考えには、別の理由もあります。
笠岡ラーメン」というご当地グルメを食べてみたいのがひとつ。
そしてもうひとつは、日本で(あるいは世界でも)ここにしかない
カブトガニ博物館」に行ってみたいということです。

その他にも岡山には岡山県立美術館をはじめ、
夢二郷土美術館岡山市立オリエント美術館奈義町現代美術館、
BIZEN中南米美術館岡山県備前陶芸美術館など、
魅力的なミュージアムがたくさんあります。
この3日間(あるいは2日か1日)でどれだけ回れるかはわかりませんが、
ともかく連休明けにここで、岡山の旅の報告をしたいと思います。