昨日、午前中に近くの中学校で参議院銀選挙の投票を済ませた後、
午後から京都へ行ってきました。
河原町通では山鉾(長刀鉾)の設営が始まっていましたが、
祇園祭を見に行ったわけではありません。
目的は、京都国立美術館で開催されている「ポール・スミス展」鑑賞です。



前述の通り祇園祭期間に入ったせいか、今日との街中は人で溢れていました。
岡崎方面に行くために乗ったバスも満員を通り越すほどの人の多さ。
いつもは四条河原町のバス停から乗るんですが、
こんなこともあろうかと四條高倉から乗車して大正解。
まんまと席に座ることができたので、混雑もそれほど気になりませんでした。

目的地もかなりの混雑で、この美術館には珍しく行列ができてました。
先週木曜日か金曜日の朝、フジテレビ系の「めざましテレビ」で、
この「ポール・スミス展」を取り上げていたせいもあるかと思います。
マスコミ、特にテレビに取り上げられると、急に注目度が上がりますから。
もっとも「ポール・スミス展」は、それがなくても来場者は多そうです。


(わかりにくいのですが、展示会場の入口付近には「HELLO」と大きく書かれてました)

会場の入口で渡されたのは、ピンク色のオリジナルイヤホン

この展覧会では、よく500円ぐらいで貸し出される音声ガイドはなく、
来場者が作品キャプションの傍にあるQRコードをスマホか何かで読み込んで、
ガイドが流れるページにアクセスするようになっていました。
無料で開設が聞けるのは有り難いのですが、音声は片方のイヤホンからしか聞こえません。
また、手続きが煩雑なので、このガイドのせいで混雑が酷くなっているようにも感じます。
解説内容も会場のパネルに書いてあるものと大差なかったので、
私は途中からガイドを聞くのを辞めてしまいました。
そういえばこの展覧会のイメージカラーはピンク色のようです。
チラシも全体的にピンクが使われています。



当然のことながらファッション・デザイナーとして有名なポール・スミスですが、
この展覧会はファッションだけではなく、趣味やアイディアの源など、
さまざまな角度からポール・スミスを紹介し、クリエイションの秘密に迫そうとしたもの。
会場構成は以下の10セクションに分かれていました。

 1. ポールのアートウォール



 2. ポール・スミス1号店(The First Shop)

 3. ポールのオフィ


 4. ポールの頭の中


 5. ホテルのベッドルーム(パリに設えたポールの初めてのショールーム)

 6. プロモーション(広告キャンペーンなど様々なプロモーション活動)

 7. コラボレーション




 8. デザインスタジオ


 9. ショップ(それぞれに個性的な、世界各地で展開する直営店)

 10.コレクション


その他、会場のあちこちにちょっとしたポールグッズが展示されていました。
例えばファッションショーのバックステージパス(スタッフ用?)


ポールさんと記念撮影できるコーナーもありました。


人が多すぎて順番待ちをしなきゃいけなかったので、私は、記念撮影はしていません。
ショップのウインドーディスプレイを再現したコーナーも面白かったです。
マンホールから這い出したアリが・・・



最終的には、新しいコレクションのパンツのデザインにつながるんですね。



個人的に「ポール・スミス」ブランドの服は、今はほとんど持ってないと思います。
派手な色遣いを含めて嫌いではないんですが、なにせ高価で・・・
電池が切れて動いてない腕時計ぐらいかな?
この展覧会を観て、服もちょっと欲しくなりましたが(笑)

さて、会場入口に「HELLO」とサインが書いてあったように、
出口には「GOODBYE」との言葉が書いてありました。


この気軽な挨拶で会場全体を挟み込んだのは、おそらくポール本人のアイデアでしょう。
美術館での展覧会だからと言って肩肘張らず、
友達の家を訪れるような軽い気持ちで観て欲しい。
おそらくそれは「PAUL SMITH」のショップも同じなのでしょう。
気軽に立ち寄りたいという気持ちはあるものの、値段が・・・
というのは、最後まで付いて回りますけど。

■ポール・スミス展 Hello, My Name is Paul Smith■開催概要
会 期/2016年6月4日(土)~7月18日(月・祝)
会 場/京都国立近代美術館(京都市左京区)
時 間/午前9時30分 ~午後5時(金曜日は午後8時まで)
休 日/月曜日(ただし、7月18日は開館)
電 話/075-761-4111(京都国立近代美術館)
巡 回/東 京:7月27日(水)~8月23日(火) 上野の森美術館
     名古屋:9月11日(日)~10月16日(日) 松坂屋美術館