「スペインの宗教画」といえば、まず思い出されるのがエル・グレコ。
この名前は実は本名ではなく、後半生をスペインで過ごした彼がギリシア人だったので、
スペイン語でそのものずばりの「ギリシア人」というあだ名がつけられ、
それがついには美術史に残る名前となってしまったという訳です。
そのグレコの展覧会が、10月16日から大阪の国立国際美術館で、
年が明けた1月19日からは東京都美術館で開催されます。
私もぜひ観に行こうと思っており、今から楽しみにしています。

さて、最近「スペインの宗教画」でもうひとつ話題になっているのが、
100年少し前に描かれたキリスト像を自称「修復」してしまった老婦人の話。
最初のうちは「まるでサルみたい」とか、「史上最悪の修復」などと言われたようですが、
今では毎日数百人の人がこの絵を見るために教会を訪れるほどの人気に!

その人気に乗ろうという訳ではありませんが、10月13日に発行する「美術屋・百兵衛」No.23の、
『Mr.Mのひとりごと」というコーナーで、私自身が修復前のキリスト像に扮してみました。
$Mr.Mのひとりごと

修復後の絵はというと・・・・・・
それは、本誌を見てのお楽しみということで(笑)