みなさんはネットオークションを利用されたことがありますか?
私は結構利用しています。
利用するオークションは「Yahoo!オークション」がほとんど。
ネットショッピングでは、「Yahoo!ショッピング」ではなく「楽天市場」を
(ただし、本やCD、DVDは「amazon.com」が多いかも)
ホテルの予約などは「Yahoo!トラベル」ではなく「楽天トラベル」を使うことが多いのですが、
オークションは何故かほぼ100%「Yahoo!オークション」です。

そこで購入する、というか、オークションに参加するのは服や靴などのファッションであったり、
手に入りにくくなった本やCD、あるいは他の手段よりずっと安く手に入れられる本やCD、
時にはコンサートのチケットなんかもオークションで落としたりします。
ごくたまにではありますが、アート作品をネットオークションで手に入れることも。
ただし、その際はなるべく信用のおける業者さんを選ぶようにしています。
ネットでのやりとりだけで購入する訳ですから、やはり気になるのは過去の実績。
その点、青山に店を構えておられる「ときのわすれもの」さんなどは信用できる業者さんです。

仕事に必要な書籍、特に「美術屋・百兵衛」で取り上げる昔の芸術家に関する本なども、
このネットオークションでよく購入するものの一つです。
次号No.17では福岡県を特集するため、青木繁古賀春江関連の本を検索していくつか入手しました。
たとえば、「河北倫明美術論集 第3巻」。
$Mr.Mのひとりごと-「河北倫明美術論集 第3巻」

これは、青木繁研究の第一人者が遺したもので、
画家・青木繁の芸術と生涯を知るには最も適切だと、石橋美術館の学芸員の方から教えられました。
その青木自身が著者の「假象の創造」もネットオークションで手に入れた一冊。
$Mr.Mのひとりごと-「假象の創造」

まだ目を通していませんが、画家本人が書いた書物だけに、
青木関係の資料としては第一級の価値を持っていると思います。
青木の作品と言えば、重文にしていされている「海の幸」が有名ですが、
$Mr.Mのひとりごと-青木繁「海の幸」

その次ぐらいに有名な作品「わだつみのいろこのみや」についての本人の解説が、
この「假象の創造」には掲載してあります。

同じく福岡が生んだ偉大なシュルレアリスト・古賀春江関連の書物も探しましたが、
こちらは数も少なく、結局は手に入れることができませんでした。
昨年、神奈川県立近代美術館(葉山)で開催された古賀展の図録を見付けて、入札したものの、
$Mr.Mのひとりごと-「古賀春江の全貌」展図録

どんどんと値が上がっていき、結局落札には至らず。
この展覧会自体も観たいと思いながら見逃してしまっていたものだったので、
オークションで落札できなかったことで、悔しさが2倍になってしまった感があります。