4月に発行する「美術屋・百兵衛」のために、福岡県内を取材で回りました。
本来なら今日で終わる予定だったのですが、
どうしても明日でないとアポが取れない美術館があったので、
仕方なく1日延長する事になりました。
今日の最後の取材地・久留米から実家のある佐賀までは近く、
出張最後の宿泊は故郷に決定しました。
のんびりできますし、経費がかからないという利点もあります。
正月に帰ったばかりですから、約1ヶ月ぶり。
こんなに短い感覚で帰省するのは初めてかもしれません。

さて、昨日から柳川に泊まって今日は朝から旧藩主邸や庭園などを取材。
ちょっと遅い昼食でもと思っていたら、
取材先の近くで老舗うなぎ屋さんの看板を見つけました。
この辺りにあったかな?と考えながら看板をよく見てみると、
どうやらそこは、支店の一つだったようです。
取材させてもらえそうなら、折角だから取材しようと店に入り、
店員さんにその他旨を説明したら、本店に電話して了解をとって欲しいとの答え。
そこで携帯から連絡を入れてみると、「支店は駄目だが本店なら」との事。
もちろん、あわてて本店へ向かいました。
ただ、予定外の取材となったために・次のアポの時間をズラしてもらいましたが。

柳川のうなぎは「せいろ蒸し」といって、関東や関西のうなぎとは違います。
タレをまぶしたご飯の上にうなぎの蒲焼と錦糸卵を乗せ、再度蒸したもの。
うなぎがやわらかく、ふんやりと仕上がります。
この老舗は「元祖 本吉屋」さんといって、創業は300年以上前。
ちなみに私の郷里・佐賀でもうなぎは、一般的にせいろ蒸しです。
本吉屋という名前のうなぎ屋さんもあるのですが、
今日聞いた話では、何代か前にこの柳川の元祖からのれん分けしたお店だそうです。
そんな話を伺い、写真も撮った後は、伝統のせいろ蒸しをおいしくいただきました。
本吉屋さん、飛び込みでの取材依頼にこころよく応じていただき、
本当にありがとうございました。