彼女との別れの夢を見て

汗だくで目が覚めた

少し熱もある


夢の中で

最後の荷物を持った僕は

何かを片付ける彼女を見てる


彼女は

僕に買ってくれた

服を羽織ってた


僕は

もう一度

2階に上がり

僕のモノがなくなった部屋をみて


ここから

本当に出ていくんだなと

部屋の床に手をあてて

小さく泣いてる


じゃあそろそろと

終わりの風景の中

僕は彼女を直視出来ず

言葉を失ってる


短絡的な結論を

無理矢理納得しようとしてる


そこで目が覚めた


夢の中なら

泣かなくて済むと思ったのにな


人生で

家族だと意識したのは

彼女を除き一人


幼い僕を育ててくれた

母方の叔母だけ


家族の距離を学ぶには

時間が短すぎた


両親の離婚後

若くして

二度と会うことなく他界


ずっと

家族との距離がわからず

彼女を苦しめてきた


家事も留守番も

庭の手入れも

ご飯も自分でやれたのは


きっと

良い子だと

褒めて欲しかったからだ


それが確認出来ないと

エスカレートしていく


そして

最後は彼女に

家のこと何もしないと非難し

怒った


僕のおかしさに

気付けてたら

修正するチャンスはあった


極端な結論で

行動してしまい

それさえもう叶わない


そして

分かったとしても

修正出来るかどうかもわからない


独りでも

生きていけると思って

生きてきたのに


彼女と出会い

独りが寂しいことを

覚えてしまった


残りの人生を

寂しさを抱えて

生きていかなくてはならない


きっと

現実的な答えは


庭のある家を手に入れ

植物を育て

犬や猫を家族として暮らすこと。。。