高山を後に、帰路に選んだのは安房峠ことR158。
もちろん峠が通行止めなのは承知の上で、ダメでもトンネルまで戻れば松本には抜けられるので。
うん、知ってた。
ここに至るまでも長い片側交互通行区域がいくつもあり、本復旧前の崩壊したまんまの被害現場が実に痛々しい。比較的集落がある地域でもこれなんだから、より山奥の峠道なんかまだまだ先の話でしょうね。
柵の向こうは落ち葉もそのまま、なんとも紅葉が期待できそうな光景が広がってました、くそぅ。
まあ仕方ないので手前の平湯で小休止。
安房トンネルを抜け乗鞍を通り過ぎ、先行する小湊のバスのあまりの運転に辟易しながら15時くらいに松本に入ります。
城下町の面影残る街並みの中に扇堂、ならぬ翁堂という古くから営まれている菓子店があって何を扱っているかというと
今は遠い昭和の名残を残した、バタークリームのケーキ‼️
実際自分もリアルタイムでは知らなかったのだけど奥さんの地元には子供の頃にあって思い出深いケーキなのだそう。
しかし時代の流れと共に取り扱いは減って行き、いつしか全国でも数店を残すのみなのだとか。
そんな絶滅危惧種を今でも作る店主のお姉さん(元)は
午後の遅めの時間だったので選択肢は限られたけど選んでいるとお姉さん(元)がコレはこーだの、コッチはこーだのと説明が止まらなくて、ああこの人ホント愛情持って作っているのだなぁとなんだか嬉しい気持ちになりました。
さながら子供を送り出す親のよう。
このためだけに松本に来たかいもあったというものです。下調べなしに来たのだけど縄手通りという商店街がオシャレで楽しそうなのでまた訪れたい場所が増えました。
これでひととおりみたい場所は回ったのでホントに帰路。
総走行距離600キロちょい、色々楽しい旅になってくれてLast train homeが脳内エンディングに流れてました。
いい旅だった。