マニアの記録

マニアの記録

残念な記憶力とガッカリな文章で綴る好きなものリスト

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俳優さんです。


テレビの中に入ってみたくて子供劇団に参加し、時々お休みを挟みながらお仕事を続けられています。



「刑事貴族2」が最初に好きになった作品だと思います。有名な「傷だらけの天使」や「熱中時代」は多分見ていなかったと思います。

刑事ドラマが好きだし、軽妙な会話も好きなので、「刑事貴族2」は楽しく見ていました。軽いようでいて、正義感をしっかり持っているキャラクターでした。


次は「火曜サスペンス劇場」の「浅見光彦シリーズ」

例によって原作を読み始めたら、印象がずいぶん違ってビックリしました。

こういう場合、原作の方を好きになり、ドラマのキャラクターに不満を持つようになるのですが、この時は違いました。

原作は原作で楽しみ、ドラマも好きなままでした。


母親役の音羽信子さんや兄役の高橋悦史さんも素敵でした。

御二人とも鬼籍に入られて、とても残念です。


水谷豊さんを面白い-と思うようになったのは、この作品からだと思います。



その後、「浅見シリーズ」や「火サス」の終了などがあり、残念に思っていました。そして、「土曜ワイド劇場」で「相棒」が始まりました。

幸運なことに第1作目の放送をリアルタイムで見ました。


それまでは、人当たりが良くチャーミングなキャラクターが多かったので、ちょっと驚きました。でもその時はストーリーのほうが印象的でした。警察官の犯罪や女装ネタ。普通の刑事ドラマとは違う物を感じました。

やがて第2作が放送され、連続ドラマになり、キャストの交代や映画化、とメジャー作品になりました。


杉下右京のお芝居では、当たり前の感情表現は凄く抑制されています。無表情と言うわけではありません。無表情に見えるほど微かな表現にとどめている感じです。時には、感情を隠している表情のお芝居もあるので、単調なお芝居に見えるという人もいます。


このお芝居がスゴイと思いました。


一見ただの無表情。ポーカーフェイス。けれど一瞬の目線や台詞の微かな抑揚、言葉遣いで本心が見える。

私はただの視聴者なので、実際お芝居の難易度は分からないし、難しい表現が高尚だなどとも思っていません。

演技を見て感情が伝わる。人物像を理解できる。時には表向きの台詞や表情以上のものを感じさせる。

こういうお芝居を見ると感動するのです。



水谷豊さんが「相棒」で見せてくれるお芝居は、私にストーリーを追う以上に演技を楽しむことを教えてくれました。


役者さんです。


舞台公演も主催されていますが、アニメや洋画の声優さんとしての方が有名でしょうか。中堅の人気声優のお一人です。



子供の頃に見たアニメの主要なキャラクターを演じていたことを後で知りました。当時の役柄は熱血漢や爽やかな青年役が多かったので、あまり私の好みではなかったというか、魅かれませんでした。その後、関さんは様々なキャラクターを演じられて、今では熱血ヒーローからクールな悪役、可愛らしい少年や優しい父親と幅広いお芝居をされています。


残念ながら舞台公演には行けないので、私が関さんのお芝居に魅かれたのはアニメでした。それもたまたま見た数秒のお芝居に魅せられたのです。



「ガンダムSEED」の終盤の1シーンでした。

戦闘中らしく、慌しい画面の中からその台詞が聞こえてきました。

人を、というか人類の愚かさを嘲笑い、呪う言葉を重ねていました。

なのに、とても深い悲しみを感じました。


本当は人をとても愛しているんじゃないか―


「ガンダム」というブランド名は知っていても一度も作品を見たことはありませんでした。この時もザッピングの途中だったかと思います。だから、何の作品で、誰が何を話しているのかまるで分からなかったのですが、狂気と絶望そしてその裏に愛情と悲しみがあるような気がしたのです。


台詞の作りが詩的だったというのもあります。

ベテランの技量もあったと思います。


人類を憎み、滅亡を望み、大量虐殺を計画実行するキャラクターがその本心を吐露するシーンで、とても深い絶望と悲しみを滲ませる。


単純に凄いと思いました。言葉と裏腹な感情を伝える演技に。けれど表の憎しみも嘘になっていないことに。二重の感情がそのまま伝わるお芝居を久しぶりに見た気がしました。


私が気になったのは、そこに込められた優しさでした。


演出だったのかもしれません。けれどこの後関さんのことが気になっていろいろ、本当にいろいろな物を見た今思うのは、あれは関さん自信の優しさだったんじゃないかな、ということです。



ご本人も言ってらっしゃいますが、真面目な方らしいです。言動の端々から伺えます。それでいて、いい加減に力を抜くことも知っているようです。キャリアと年齢を重ねた余裕かもしれません。逆にアドリブは苦手と仰います。


ファンの間では多分有名なエピソードに、「イメジンあにめ」の収録話数問題?があります。


全10話の「イマジンあにめ」がDVD12枚組BOXで販売されました。

DVD1枚に3~5分のアニメが1話収録されています。

BOXは12枚組ですから、当然2枚重複するわけです。

これに対し、「それはどうなんだろう?」と言ったのが関さんだったそうです。

購入者からの苦情や意見もあっただろうとは思います。けれど、関さんの意見を容れて「イマジンあにめ2」からは12話収録になりました。


キャリアや立場的に意見しやすかったのかもしれませんが、関さんの正義感の一端に触れられたエピソードでした。



関さんが出演されている作品以外のアニメを見る機会がめっきり無くなったので、これからも良い作品に出演してくださると、私としては一石二鳥です。




SF・伝奇小説の作家さんです。


多作な方で、シリーズも複数抱えていらっしゃいます。



学生の頃、一時期夕方にOVA(オリジナルビデオアニメーション)を放送していました。「ダーティー・ペア」「る~みっくワールド」「妖刀伝」などのラインナップのなかに、「バンパイアハンターD」がありました。


もともと推理物が好きで、ホームズ、ルパン、明智小五郎などの探偵物を読んでいたのですが、不思議な物語も大好きでした。ただ映画やアニメではよく見るファンタジーも、小説となると身近にはありませんでした。ですから「D」に原作があると知って、すぐに読み始めました。



映像作品に原作があると読みたくなるんですよね。

逆だとそうはならない。ドラマや映画のノベライズはむしろ読まないです。

映像は多くのスタッフによる総合芸術なのに対して、小説や随筆、文章は書き手の意思や思想を反映したものであってほしいと思うからかもしれません。より個人的な関係ですかね。作者と読者の1対1の時間というか…。

もちろんノベライズにも優れた作品はあるだろうし、海外の小説は翻訳に頼っているのですから、直接作者の言葉でないとダメだとは思ってないです。


話が逸れましたね。



朝日ソノラマ文庫という老舗らしいジュブナイル文庫からすでに何冊か出版されていました。とりあえずアニメになった1作目を読んでみました。


シリーズ1作目なので、世界観の説明が丁寧でした。バンパイアを扱ったヒロイックホラーですが、”超”未来と言うことで、様々なテクノロジーも出てきます。ゴシックホラーとサイエンスフィクションが同居するとは思っていなかったので、面白かったです。

菊地さんは映画がお好きらしく、映像的な描写が時々出てきます。美しさの表現も詩的な言葉を選んだりします。その一方で、人の悪意や、暴力についても描写されています。


結論から言いますと、他のシリーズも読むくらい好きになりました。


「エイリアン」「D」「魔界都市」とシリーズを絞らないと大変な事になりそうなほど多作な作家さんで、読者としては嬉しい悲鳴です。


人間の欲望・裏切り・悪意。

怪物たちの意外な哀しみ・優しさ。

まるで人の方が化け物のような描写の中に、たった一点、小さな人の善意や勇気が描かれます。


この小さな、けれど力強い人の美点が胸を打ちます。



基本エンターテイメント作品です。

荒唐無稽も大丈夫という方なら楽しめるかな?

暴力描写がダメ、という人もいるでしょうね…

女性には厳しいシーンの描写もあります。基本的に菊地さんの描く女性は力強く生きているんですけどね。



人生で最初に読んだ本が「岩窟王」だった私には、ハラハラ、ドキドキそして切ないという贅沢な喜びをくれる作家さんです。