CDショップの区分では、ニューミュージックのシンガーソングライターさんです。たまに演歌のコーナーにあるのはなぜだろう?
ご自分で詞・曲を作られるので、世界観がストレートに反映されています。それだけに好き嫌いが分かれるかもしれません。
最初に好きになったのは、「関白宣言」です。
当時女性蔑視とか言われていたのを、子供心に奇妙な解釈だなと思ったのを覚えています。一部の歌詞やメロディーだけでテーマを理解することは難しいですよね。誤解に基づいて作品を批判しても、説得力に欠けますしね。
まぁ、騒動のおかげで楽曲と さださん を知りました。
その後。主にテレビを通じていくつかの楽曲を聴き、トークを楽しむうちにファンになっていました。はじめてライブに行ったのも さださん でした。
活字好きの性で、歌詞の内容に感動することが多いのですが、音楽を聴いて涙が止まらなかったり、笑ってしまったのは初めてでした。
強いメッセージの込められたもの。
物語のように登場人物の人生が語られているもの。
軽妙な言葉遊びになっているもの。
様々な方法で旋律とともに届けられる歌詞があまりにも美しく強いので、曲先の作家さんだと知ったときには本当に驚きました。そして、「ミュージシャン」なんだと改めて思いました。
関西の元アナウンサー、角淳一さんが以前「僕はさだまさしの歌が嫌いだった」とおっしゃった事があります。
若い頃からラジオ番組などをされていたベテランアナウンサーさんで、さださん ともお友達の方です。お年は10歳くらい上です。その方が、「人柄は好きだけど、若いのに作る曲が真っ当すぎて、嫌だった」と。
確かに聴くのが辛い、といわれる曲がいくつかあります。
奇麗事、といわれそうな曲もあります。
お説教じみて聞こえる曲もあるかもしれません。
「40歳の自分に向けて曲を作った」
そう言われて角さんは納得したそうです。
私にとっては大人の男性でしたから、正しいことを正しいと真っ直ぐに伝えてくれる歌詞が好きでしたが、さださん よりも年上の男性から見ると面白みや反抗心が無いように見えたのかもしれません。物の見方の新しい一面を教えられた出来事でした。
「手紙」という曲があります。
シングルではなく、アルバム収録の割と地味な楽曲です。
第一印象はそれほど好きになれないと思いました。
これをコンサートのアンコールで聴きました。ギター1本の弾語り。
とても切なくて、悲しくて、泣きそうでした。
生演奏の醍醐味を味わえた瞬間でした。
さだまさしさん のおかげで知ったこと考えたことはたくさんありますが、この時の感動が一番印象的かも知れません。