愛知県の幸田町が町村合併70周年記念ということで、N響のコンサートを企画しました。 しかも、新進気鋭のチェリスト・上野通明さんを迎えてのドヴォルザーク・チェロ協奏曲。 非常に魅力的なコンサートです。

 

日時: 2024年6月2日(日) 15:30開演

 

曲目: ドヴォルザーク: チェロ協奏曲

    リムスキー・コルサコフ: 交響組曲「シェエラザード」

 

    ヘンデル: 組曲「水上の音楽」より (アンコール)

 

演奏者: 広上淳一 指揮

     上野通明(チェロ)

     NHK交響楽団

 

ホール: 幸田町民会館 さくらホール

 

公演後の広上さんの挨拶の中で、「日本のオケって凄いことになってるでしょう?」という言葉がありましたが、正直そう思いました。

 

3日前に聴いたモンテカルロ・フィルよりも明らかに上でした。 アンサンブルの精度の違いは明らかで、オケの厚み、各楽器のソロもN響のほうが上手かったかなー。

 

一曲目のドヴォコンではオケの実力に加え、上野通明さんのチェロが素晴らしかったです。 安定感抜群でゆるぎないチェロがオーケストラと対峙します。 中高音の艶やかな音色が、歌に溢れたこの曲にピッタリです。

 

以前サントリーホールで聴いたエドガー・モロー/都響のドヴォコンも良かったけれど、今回はそれを上回ったかもしれません。 幸田町民会館でこんな名演が聴けるとは!

 

「シェエラザード」は、オーケストラの醍醐味を味わわせてくれる素晴らしい演奏。 広上さんも指揮台の上で踊り、時には飛び上がり、熱演です。 相変わらずオーボエの吉村さんの美音は目立ってましたね。

 

終演後には、ホールの出口で広上さんが能登地震の募金箱を持って立っておられ、これだけの演奏を聴かせてくれたお礼も兼ねて千円寄付してきました。