モンテカルロ・フィルは、フランスと地中海に挟まれたモナコ公国のオーケストラ。
フランス語圏のオケであることからオールフランスプログラムでした。
指揮者は、世界的に活躍している山田和樹さんで、ピアニストがこれまた世界的に活躍している藤田真央さん。 とても魅力的なコンサートでした。
日時: 2024年5月30日(木) 18:45開演
曲目: ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲
ラヴェル: ピアノ協奏曲 ト長調
ベルリオーズ: 幻想交響曲
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ 第1番(ソロ・アンコール)
ビゼー: 「アルルの女」より『ファランドール』(アンコール)
演奏者: 山田和樹 指揮
藤田真央(ピアノ)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ホール: 愛知県芸術劇場コンサートホール
開演前に山田さん、藤田さん、お二人でのプレトークがあり、笑わせてくれました。
山田「今日はピアノのアンコール何やるの?」
藤田「この後、世界の山ちゃん(手羽先の店)予約しているので短めに(笑)」
山田「それはいかん、聴衆の皆さんは君のピアノを1秒でも長く聴いていたいはず」
藤田「ではやはり長めのやつを」 → 結局ピアノ・ソナタでした。
モンテカルロ・フィルは初めて聴きましたが、ラテン系のオケだけあって明るめの音色。 牧神の午後への前奏曲では、フルートを始めとするソロが美しかったです。
次がラヴェルのピアノ協奏曲。 この曲を生で聴くのは初めてだったのですが、CDで聴くのとは異なり、様々な楽器のソロや受け渡しがとても面白かったです。
藤田さんのピアノは、以前聴いたラフ3ほど柔らかくしなやかな特徴が味わえなかったかな。 むしろアンコールのピアノソナタが凄かった。 音の多い音楽を軽々と弾きこなしていました。
メインの幻想交響曲は、山田さんの指揮が伸縮自在で音楽を盛り上げました。 第5楽章など壮絶なアッチェランドで頂点を築きます。 これ、やりすぎると音楽が下品になるんですが、山田さんは破綻することなくコントロールしてました。
モンテカルロフィルはきらびやかでソロも上手いんですが、アンサンブルの揃い方は超一流のオケに比べると荒い感じがしました。
最後のアンコールは「アルルの女」から”ファランドール”で、太鼓が観客席に降りたり、観客に手拍子を求めたりして盛り上がりました。
全体にサービス精神に溢れたコンサートで、とても満足しました!