オーケストラの魔術師と言われたロシアの作曲家・リムスキー=コルサコフが1887年に作曲した管弦楽曲です。
タイトルの通りスペイン民謡が素材に用いられており、カスタネットの響きなどのスペイン情緒が巧みなオーケストレーションと共に味わえます。
また、多くの楽器にソロがあるのも特徴で、ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、クラリネット、ハープ、フルート、ホルン、イングリッシュ・ホルンのソロがあります。
曲は下記のような5つの部分から構成され、切れ目なく演奏されます。 演奏時間は16分ほどと長くはなく、スペイン情緒溢れる色彩豊かな曲ですので是非聴いてみてください。
1 アルボラーダ (アストゥリアの舞曲 アルボラーダ) 下記動画(0:05~)
2 変奏曲(アストゥリア民謡 夕べの踊り) (1:16)
3 アルボラーダ(アストゥリアの舞曲) (6:22)
4 シェーナとジプシーの歌(アンダルシア・ジプシーの歌) (7:35)
5 アストゥリア地方のファンダンゴ (12:17)
↓パブロ・エラス=カサド指揮/フランクフルト放送交響楽団
シャルル・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団
明るく陽気な曲なんですが、このコンビで聴くと決して騒がしくならず、上品に聴こえます。 シルキータッチの弦と滑らかな金管の音色。 カップリングされた「シェエラザード」と共に素晴らしい演奏です。