2024年2月6日、「世界の小澤」と称された指揮者の小澤征爾さんが、心不全のため都内の自宅で亡くなりました。 88歳でした。

 

23歳の時に単身フランスに渡り、様々な指揮者コンクールで優勝。 カラヤン、バーンスタイン、ミュンシュなどの巨匠に師事。 23年間にわたってボストン交響楽団の音楽監督を務めた後、ウィーン国立歌劇場でも音楽監督を務めました。

 

日本人として世界で最も活躍した指揮者と言って間違いないでしょう。

 

私が行った小澤さんのコンサートは、1997年に浜松で聴いた歌劇「魔笛」が唯一なのですが、CDが沢山持っています。

 

その中ではやはり、サイトウ・キネンのメジャーデビューだったブラームスの交響曲第4番が、流麗な弦と海外進出への気合も伝わってきて最も印象に残っています。 

 

今回聴きに行った新日本フィルハーモニー交響楽団は、小澤征爾さんが山本直純さんと共に設立したオケということで、演奏会の最初にバッハのアリアを小澤さんへの献奏として演奏し、聴衆と共に黙とうしました。 ご冥福をお祈りします。

 

日時: 2024年2月10日(日)16:00開演

 

曲目: バッハ: アリア(小澤征爾さんへの献奏)

    ヴェルディ: 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲

    ショパン: ピアノ協奏曲第1番

     ショパン: ノクターン第20番(遺作) (ソロ・アンコール)

    シベリウス: 交響曲第2番 ニ長調

 

演奏者: 藤岡幸夫指揮/新日本フィルハーモニー交響楽団

     小林愛実(ピアノ)

 

ホール: 三重県文化会館 大ホール

 

三重県への引っ越しに伴って、最も近いコンサートホールになった三重県文化会館大ホールに初めて行きました。 残響多めで良く響くホールだという印象です。

 

指揮の藤岡幸夫さんはTV番組でもお馴染みですが、やはりダイナミックでエネルギッシュな指揮。 シベリウスの2番ではスケールの大きな音楽を聴かせてくれました。

 

ただ、金管の出来がキーポイントとなるこの曲で、ホルンの数度のミスは残念でした。 トランペットは美しかったんですが・・・・

 

ショパンコンクール第4位の小林愛実さんは初めて聴きました。 第2楽章での細やかな表情が特に印象的。 アンコールの夜想曲も美しかった。 ただ、1、3楽章は藤岡さんのダイナミックな音楽との相性が良くなかったかな?

 

初めてのコンサートホールで聴いた演奏会。 トータルではとても良かったです。