このブログで石田衣良さんの小説を紹介するのは初めてですね。 昔は「池袋ウェストゲートパークシリーズ」よく読んでました。(途中で読まなくなりましたが・・・)

 

本作はちょうど20年前の直木賞作です。

 

東京湾に浮かぶ月島。 ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。 ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。 それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。

 

友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。 直木賞受賞作。 (文庫裏紹介文)

 

早期老化症を患っているナオト、大柄で太っているダイ、小柄で秀才のジュン、そして一番普通な主人公・テツロー。

 

8篇の連作短編で、各編ごとに一人ずつがクローズアップされ、様々な問題に4人の友情で立ち向かいます。 

 

早期老化症という難病から始まって、登校拒否、家庭内暴力、LGBT問題などなど、深刻な話も多いのですが、各編の読後は爽やか!

 

ある時は冷静に機転を利かせ、ある時は熱くなって正面からぶつかっていく。 こんな仲間のいる中学生ってなかなか居ないですね。 羨ましい気がしました。

 

久々に読んだ石田衣良さんの文章は、シンプルでテンポが良くて、また読みたくなりました。