フランス・スッペは、生涯に30曲以上のオペレッタを作曲しましたが、現在ではその多くが忘れ去られています。 しかし、豊かな音楽性を持った序曲は今でも単独でコンサートに取り上げられたり、序曲集のCDが発売されたりしています。

 

以前「詩人と農夫」序曲を紹介しましたが、今回はかなりマイナーな「スペードの女王」序曲です。 メロディが美しくてメリハリが効いていて、有名な「軽騎兵」序曲よりも好きな曲です。

 

スッペの序曲はWikipediaによると、「豪快にオーケストラを鳴らす傾向があり、いわゆる「爆演」や「爆速」を楽しむのに適した曲が多い。そのせいかカラヤン、ショルティ、スウィトナーいった重厚長大系のレパートリーを得意とする大指揮者が好んでスッペ序曲集をアルバム化している」とのこと。

 

そうなんだーと思って、youtubeを調べたら・・・ありました、ショルティの爆速演奏! 演奏時間6分54秒。

私がいつも聴いているデュトワ/モントリオール響の演奏が8分29秒なので、速い! 特に遅→速部分への加速が凄い。 早送りか?(笑)

 

下記にこの2つの演奏をアップしておいたので聴き比べてください。

 

↓ゲオルグ・ショルティ指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 (ラストが少し切れていて残念)

 

↓シャルル・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団 これが標準の速さだと思います

 

シャルル・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団

このアルバムでは、「軽騎兵」序曲が一曲目、「スペードの女王」序曲がラストに配置されています。 欧米では人気があるのかな?