2009年に刊行された詠坂雄三さんのミステリ小説です。
いくつかのコアな本格ミステリブログで、「異形の傑作」とか「衝撃の結末」とか言われていた作品。 ずっと読みたかったのですが図書館には蔵書がなく、先日BOOKOFFで発見してようやく読むことができました。
「電気人間って知ってる?」一部の地域で根強く語られている奇怪な都市伝説。 真相に近付く者は次々に死んでいく。 語ると現れ、人の思考を読むという電気人間は存在する!?
ライターの柵馬朋康もまた謎の解明に乗り出すが、複数の仮説を拒絶する怪異は、彼を出口の見えない困惑の迷宮に誘う―。 ミステリか、ホラーか。ジャンルの枠を軽妙に超越する鮮烈の問題作! (文庫裏紹介文)
とある地方都市・遠海市近郊でのみ語られる都市伝説・電気人間。 電気で出来た人間で、電気人間を語ると現れ、人の思考を読み、電気で人を殺すという・・・
電気人間の都市伝説を研究テーマとして調査していた女子大生・赤鳥美晴が、遠海市のホテルの一室で死亡しているのが発見され、その後も次々と関係者が死亡。
しかし、警察はそれぞれの死因は心不全で事件性なしという結論を出す。 というのが前半のストーリーでした。
後半は、電気人間の記事を書くべく、ライターの柵馬朋康が遠海市を訪れ事件を調査していきます。 大きな展開もなくラストが近づき、どんな「衝撃の結末」なんだろうと期待して読んだのですが・・・
「へ?なにこれ?」というのが率直な感想でした。
確かに本格ミステリ目線で読み返すと巧妙に作り込まれていて、24章すべての冒頭が「電気人間」で始まっていることが重大な伏線になっていたんですねー。
でもミステリ小説としての面白さを期待して読むと、この結末は拍子抜けとしか言いようがないかな。
そういう意味では「異形のミステリ」と言えるのかもしれませんが・・・
