「いつもメガネしてるから、何だかないと落ち着かないし、視力もあんまり良くないから・・・それに私童顔なのがいやなの」
たしかに彼女の言うとおりだ。
メガネを外した彼女は少し幼く見える。
「そっか、でもメガネしてない関根さんも素敵だよ」
俺の口からついついそんな言葉が漏れてしまった。
すると彼女の顔はみるみる紅く染まっていく。
言った張本人の俺も、言葉にしてから何を言っているんだと思ってしまった。
二人して、少し気まずい雰囲気になってしまった。
どうにかして、この雰囲気を変えたいと思った俺は苦肉の策に打って出る。
「ねぇ、このメガネちょっと俺も掛けていいかな?」
「え、別にいいけど」
「それでは遠慮なく」
俺はそう言って、メガネを掛けさしてもらった。
彼女のメガネは結構度がきつく、俺が掛けると視界がぼやけてしまう。
「田畑君、意外とメガネ似合うんだね。なんだか知的に見える」
たぶん彼女は少し目を細めながら俺のことを見ているようだ。
「そう?メガネの力って凄いね。メガネしてたら頭良くなるかな?」
「うーん、それはないかな」
「だよね。はい、ありがとう」
俺はメガネを外して、彼女へと返す。
すると彼女はすぐにメガネを掛ける。
たしかにメガネを掛けただけで、少し大人っぽく、そして知的な彼女へと戻る。
「もういきなりメガネ取ったりしないでよ」
「うん、わかったよ。びっくりさせてごめんね」
「言ってくれれば、メガネぐらい外すのに」
「え、本当に?さっき凄く嫌がってたじゃん」
「あれは急にだったし、心の準備が出来てなかったの」
彼女はそんなことを言っているが、それが本当かどうかは分からない。
頼めばちゃんと外してくれていたのだろうか?
しかし、面白い彼女の反応も見られたので、今回は良しとしよう。
彼女が抹茶ティーラテを飲み終わると、ショッピングモールの中を散策することにした。
二人とも特に買いたいものなどないので、本当にお店の前をぶらぶらと歩くだけだ。
すると、行く先に本屋が見えてきた。
俺は気になる漫画があったので、ぜひ寄りたいところだ。
だが、彼女の方はどうだろう。
----------------------------------------------------
↓最後に応援クリックをして頂けると嬉しいです!↓


人物紹介、目次はこちら
第一話はこちらからどうぞ
読者募集しています。
読者登録はこちらからどうぞ