【「局」の主要業務・2】(追記)
タイトルは遡るが、ここで改めて「局」の主要業務である「調査業務」の内容を、今少し詳細に触れておきたい。
「調査業務」とは、国の行政機関(各省庁)が法律に基づいて実施している行政が、目的通り且つ経済的に効率よく、末端の組織まで行き届いて実施されているか、の視点から調査を行い、違法や国費の無駄使いなど不適切な状況があれば改善するよう勧告(要求)すること…端的に云うと「行政改革」を推進するために行うものである。
「局」が行う調査業務には2種類ある。
1つは本省が企画・作成した実施計画書を各地方の「局」に配布して実施する全国的な調査である。(調査に当たる「局」及び「地方局(「局」の下部機関)」は本性が指定することになっている。従って、地理的な面などを勘案して調査する必要がないとの判断から外される「局」もある。)
このような「中央計画調査」の計画書が四半期ごとに実施「局」に送られる。
「局」及び「地方局(事務所)」では調査対象機関を選定し、3ヶ月の日程で調査したものを「結果報告書」に取り纏めて本省に提出する。
本省では全国の「局・所」から提出された報告書を吟味したうえで、総合的に纏めた結果を「勧告書」として大臣から調査対象省庁の大臣宛てに提出して改善を求めるという仕組み(制度)になっている。
あと1つは、「中央計画調査」から外された「局」や「地方局(事務所)」が自ら企画・立案して行う「地方計画調査」である。これは「局」又は「地方局」単位で、管轄地域に所在する行政機関(本省庁の出先機関)を対象にして行う調査である。
これも3ヶ月で調査・取り纏めを行うのは中央計画と同じだが、要改善事項は「所見」という形で、調査実施「局・所」の長が、調査対象機関の長に対して改善を求めるのである。
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私事でいうと、総務課調整係員だった私が、総務課長に「経験を積むため」との言い分で1年間の約束で配置された1-3では、1回目の「気象行政に関する調査」以下、4回(4テーマ)の調査を経験した訳である。