・人々の中には、職場集団とか友人仲間とか非常に狭い世間(組織・集団)の中での付き合いや共通の趣味の範囲で競い合い、1位か少なくとも上位に入ることを目指して一応達成すると満足感を味わう人が少なからず居るだろう。
・しかし同時に、広い世の中を見回すと、上には上があり、どれを取っても自分には世界一どころか日本一のものは無い、ということも十分承知しているに違いない。
・上には上があるのに何故頑張るか。そして小さな達成に何故満足するのか。
それは明確である。人は自分の生活の中で知り得る、或いは現に生きている世間の中で目指すものを勝ち取ればいいと考えるのだ。
・例えば、日本チャンピオンも同じである。日本一になったからといって上を見れば世界があり、其処では相手にされないとしても、彼は「日本一」という舞台で生きている限りそれで満足なのである。