「One for all all for one」
ラグビーの投稿をしたのでさらにラグビーに関する言葉を。
日本ではラグビーの精神を表す言葉として有名ですが、
元々はアレクサンドル・デュマの小説、三銃士での言葉です。
この言葉、「一人は全員のために、全員は一人のために」と訳されていますが、
これはとんでもない違訳です。
一人は全員のために、は合っているのですが問題は後半部分。
全員は一人のために、
というと助け合いのような感じがして聞こえはいいのですが、
結局はお互いが助け合わないといけないなあなあな存在、
相互依存状態を指す事になってしまいます。
本来の意味は、
「一人は全員のために、全員は勝利のために」という意味です。
後半の"one"は勝利とか目的、と訳すのが適当。
一人一人が全員のために責任を果たす人間になる、
そしてそんな個人が集まって全員で勝利に向けて一丸となって進んでいく、
それが本来の意味です。
一般的に思われている意味とは大きく違ってきますね。
チームに一員たる個人は最低限の責任を果たす人間でなければいけない、
という事が強く出てきます。
個人主義が徹底している西欧の思想が色濃く反映されていますね。