久しぶりに観た映画。「マイ・インターン」
ワーキングマザーである女性社長と退職後のシニアインターンの素敵な物語。


自分を振り返っても多くの方に支えていただいてますが、
人生経験を積んだ男性からのアドバイスは、客観視や冷静さを取り戻し、
前進させていただいてきたように思います。

この映画を観て、思い出したある男性。
前職時代、毎年私を指名で講師依頼をしてくださった方。
でも毎年、連続では来る方々が同じ講師では飽きてしまうのではないかと
ご辞退して別のスタッフに…とお話したこともありましたが
いつも「いや、加倉井さんでなければ、なりません」と言われ
妊娠中は他のスタッフに同行してもらったり、産休中は別のスタッフで
対応したものの、たぶん10年はご依頼くださったのではないでしょうか。

年に1度だけですが、いつも笑顔で迎えて下さり、まだ若い私にいつも丁寧に
敬意を払って接して下さいました。

研修が終わる度にまた「やはり加倉井さんでなければいけません。
加倉井さんのお話を聴いて、社員のみんなが元気になるんです」と言われ…
今の私があるのも、その方の出逢いによって、講師としての自信を
育んでいただけたらからだと思っています。

聞けば某有名大手企業で役職があったというその方は、
再就職先のその団体で、そんなことは微塵も感じさせず、謙虚であり
お会いする度に、人として大切なことを教えて下さいました。

「加倉井さん、人として大事なことは肩書きではないんですよ。
どれだけ素晴らしい友人がいるかです」

いつもそう語って下さり
「男の子はたくましく育てなくてはいけませんよ」
「男の子のお母さんは、どっしり構えることです」
と子育てに至るまで、アドバイスをしてくださいました。
そして帰る時は必ず「お子さんと召し上がってください」
とお菓子を持たせてくれてタクシーを呼んでは
帰りに必ず手を合わせて私を見送って下さいました。毎回です。

あの方は、どうされているだろう…もしかしたら、もう旅立たれているかもしれない…
退職後、御年賀状を出したこともありましたが音信不通でした。
すると、なんと先日その方から1通の手紙が届きました!
私が映画を観て、お顔を思い出し、どうされているかと思ったすぐ後に!
宛名は「加倉井社長様」。


今年奥様を亡くされたけど元気でいること、
以前の企業のOBとして取材を受けた記事をよければご覧くださいと記事のコピーも。

記事を読んで驚いたことに、なんと90歳になられていました。
当時お会いしてもお元気で肌艶がよく、
お年を伺っても笑ってお答えにならずで年齢不詳だったのです。
退職後での再就職でしたから、当時もそれなりのご年齢だったのですが…
本当に驚き、今もお元気でいらっしゃること、私を思い出して下さったこと、
とても嬉しく感激しました。

お返事を書いて、是非お会いしたいと思ってます。