自衛隊は捜索作業に伴う瓦礫回収
市が雇う業者は公共の道のみの整理
各家庭においては
ボランティアでしかすることが出来ない。
というのが悲しい現状です。
しかもボランティア緊急支援をオーガナイズ出来る団体がほとんどない。
これも日本において深刻な問題です。
私が初日に手伝いに行くようになった場所は、
港から700mという距離で
津波で電信柱が倒れたりするなかで
どうにか壁が頑丈で倒れることはなかった家が並んでいる住宅街。
家の外観は無事なように見えても
実際、家の中は
津波が運んできたどうしようもないガラクタとヘドロまみれ
それでもこれからまた、ここで生きていくために
高橋さん夫婦は一生懸命かたずけてました。
そんな中依頼があり、手伝った作業は、
下水道のヘドロかき
重油と腐った魚のいりまじったものが詰まってしまい
このまま夏までほっとくと大変な悪臭になっていくので深刻でした。
しかもこのヘドロが粘土みたいに重く、重労働。
ボランティア6人でひたすらに
かき出し、袋に入れる。
ナントっ!!
泥袋90袋になりました!!
そのあとは、裏庭のヘドロかき
まったく気がつかなくて・・・
びっくりしたんだけど・・・!!
頭のうえに車があった・・・
ふぅと一息つくと、
差し入れをくださいました。
野菜ジュース
いまも避難所などで暮らすひとたちに3万食の炊き出しをしているし、
救援物資のことを考えると、
もらうのすらためらいましたが
“気持ち受け取って欲しい”と言われました。
そのあとこの夫婦から聞いた話が少しショックでした。
ここは地図でも見える通り
川があります。
港は右下。
川より上の地域は川のおかげで被災が少なかった。
その人たちは今普通の生活をしている。
それは悪いことではない、デモ
【川より下の地域に対しての無関心もある】
という話。
私は地震が起きた当初
船の中である葛藤と戦ってました。
船にはいろいろな地域の人がいます。
ある一部の人の
『自分の県じゃなくてよかった』という声、無関心。
そう思う気持ちは正直だし悪いことではない。
でも無関心な感じには、なぜか悔しさがあふれ涙が止まらなかった。
こんなに身近に苦しんでいる人がいるのになぜ?って。
もしそれが本当で、石巻の同じ地域内でも?!と思うとさびしい気持ちでいっぱいになった。
人は幸せのところには集まるけど
苦しいとこには集まらないのかな・・・
【 愛は無差別 】
ちょっとでも素敵な世界をつくりたい