母が入院してからちょうど1か月のある日、この日も私は相変わらず学校で缶詰めの状況。
思いもしなかった。先生に名前を呼ばれるまでは。
突然先生から名前を呼ばれ、顔を上げた私、そこにはお兄ちゃんが一緒に私を見つめていた。
[うん?何?どうして?]
兄は私と目が合うと[おいで!]手をタテにふっていた。
先生は[荷物をまとめて帰りなさい]と一緒に荷造りを手伝ってくれた。
何か起きたには間違いないが何だろう。
帰りのタクシーの中で初めて兄が重い口を開いた。
少し涙目で[母が家に帰ってきた]と。
その時に感じた気持ち?怖さというか何も聞けない雰囲気、言葉を発してはいけない気がして、二人は家までそれ以上しゃべることはなかった。
玄関に入る前から人々の泣き叫んでいる声が聞こえてきた。
母は部屋の奥に白い物に着せられ、顔にも白い布がかけられていた。そばに行き母の顔にかけられていた布を取った。病室で会った時より痩せていて骨が透けてみえているようだった。
わたしは、。そーっと母の手を顔を触れてみるが母はすでに冷たくなっていた。
自然と涙目は出たが声は出なかった、、
[オンマ!00ちゃんが来たよ。]と私の代わりに兄が言ってくれた。
これが最後の母の姿。病名は[急性白血病]だった。27年前なのでどうにもならなかったのだろう。本当、気づいて1か月。
私には何がなんだか、私にだけ教えてくれなかったことにとても腹は立ったがそういう感情を出すことも聞いてくれる人も、もう私の周りには誰もいなかった。
母の死でこの後私の人生は人間不信感と共に下り道と進む。