2011年3月14日、「チェルノブイリへのかけはし」代表の野呂 美加さんを紹介してくれる人がいました。
19年間で600人以上のチェルノブイリの子どもたちを北海道に招いて、保養をさせてこられた方です。

 

こういった保養について、私は何も知らないわけではありませんでした。千葉県の鴨川に住むホームエデュケーション仲間の家で、チェルノブイリの子ともの保養受け入れをしていたからです。
私はその頃、3人の子どもが手がかかる時期で、彼女からその話を聞いてもほとんどスルーしていました。
その後その友人が、成人したてぐらいの娘さんとチェルノブイリに行くという話を聞きました。
そのとき私は、二人のことを心底心配しました。「行って大丈夫なのか」と。
その向こうにいるチェルノブイリの子どもたちに、思いを寄せることはできなかったのに。

 

野呂さんと初めて電話で話したとき、そのときのことが頭の中をグルグルと巡りました。
この人が過ごしてきた19年間は、自分が過ごした19年間となんと違うことか。
私は、懺悔の気持ちでいっぱいになりました。

 

そして、決めました。
残りの人生は、子どもたちを放射能から守ることに力を注ぐことにしよう、と。

 

それまでの私のライフワークは、マクロビオティックを広めること。

本作りも講座もその一環としての仕事でした。
それらは引き続きやっていくことではありましたが、放射能から子どもたちを守るための手段の最も根幹を成すこと、という位置づけになりました。
「放射能」とタイトルや帯に入っていなくても、絶えず放射能対策になる本を考えてきました(2012年からは、放射能関連の本の企画は通らなくなっています。初期のもの以外、出版社が思ったほど売れなかったからです)。

 

料理教室や手当て法講座も同様。
今でも私の講座では、放射能について、しばしばお話をさせていただいています。

 

(以前帯広に手当て法講座で呼んでいただたときに、スイーツクラス担当の中島 デコさんが撮ってくれた写真)

 

野呂さんの著書『チェルノブイリから学んだ お母さんのための放射能対策BOOK』の制作を進める中、野呂さんに促されて、自然育児友の会のいとう えみこさんやネットで放射能情報を伝えておられた和田 秀子さん(ママレボ編集長)など、バラバラに動いていた人たちがつながり、2011年7月に「子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク(子ども全国ネット)」が立ち上がりました。


そのキックオフの会で、地域別に集まって話をする時間があり、そのときに出会った人たちと千葉県で活動を始めました。

 

2011年、2012年は、何冊も重複した形で本作りをしつつ、各地からの放射能対策の食事講座のオファーに応え、子ども全国ネットや千葉での活動に出向き、ただただ走っていました。


そのなかで、大臣に要請に行くとか、政府交渉に参加するとか、それまで無縁だった政治にかかわる場面が出てきたのですか、「違う人たちが政治家にならないと、子どもたちを放射能から守ることはできないな」と思うことの連続でした。

 

若杉ばあちゃんと若杉 典加さんに出会い、「食養は、放射能に負けない体作りに必ず役立つ」、そう信じて広めさせてもらっています。

 

ですが、子どもたちの食事内容を決めるのは親。
ほとんどの子どもは食養とは程遠い食事をしているのが現状です。
そうした場合、放射能による健康被害を軽減させる方法としては「保養」が一番です。
食養を広めることと並行して、公費による保養を推進することが必要だと思いました。
ウクライナでは、今も国家予算で子どもたちの保養が継続されていますが、保養は体内の放射性物質を排出させる効果的な方法です。

 

5年前、前回の千葉県知事選で候補者擁立に動いたのは、松戸や柏、流山、我孫子、鎌ヶ谷といったエリアから、鴨川や南房総に学校ごと保養合宿に出すことを県に取り組んで欲しいと思ったからでした。
候補者になってくれるよう交渉していた人にも、私個人としては、そこを一番にお願いしていました。

 

(息子たちが子どもの頃に当時暮らしていた鎌ヶ谷で珍しく大雪が降ったときに撮った写真)

 

千葉県で実現すれは、福島でもやらざるを得ない。
そうも考えました。

 

残念ながら、候補者を説得できず、前回選挙は断念したのですが、そこから「ちばレボ=選挙で日本を変えたい市民の会・千葉」として新たに活動を始め、4年目の今、すみや 信一候補を当選させるべく動いているわけです。


すみやさんに会ってすぐ、私は長々とメッセージを送らせていただきました。下記を含む千葉県の放射能被害の現状と保養の必要性、健康調査の必要性を伝えたものです。

 

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昨年12月に、松戸市議のDELI(Yukihito Miki)さんのナビで、三宅 洋平さん率いるNAUのチームが松戸市の公園の放射能測定を行いました。 
レポートはこちらです。 

 

前編 http://miyake-yohei.com/lifestyle/hakarimakuru20161225-1/

後編 Http://Miyake-Yohei.com/Lifestyle/Hakarimakuru20161225-2/

 

3つの公園中、2つの公園でホットスポットがみつかりました。 千葉県には、0.73μSv/hなどという場所もあるのです。 15,600Bq/kgの土壌まで、子どもたちが遊ぶエリアで発見されています。

 

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すみやさんからのお返事は、
「千葉県内のホットスポットの問題は子どもの命と健康に関わることとして、取り組んでいきたいと思います」
でした。

 

なによりも大切なのは、子どもの命と健康。
受験戦争やブラックバイト、貧困に苦しむ高校生たちを救おうと頑張ってこられたすみやさんなら、やってくれると思い、すみやさんを知事に押し上げるためにやれることはやろうと思いました。

 

すみや信一候補の政策はこちら。
https://goo.gl/S2lHlX

 

第一声の動画と書き起こしはこちら。
https://www.facebook.com/hiwori.yoshido/posts/1311062025639679?pnref=story

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。