ホメオパシーのセッション②


私は、3人のホメオパスの先生に診て貰いました。

ベストなタイミングで、ベストな先生に出会せてもらえました。

これは、2人目の先生とのホメオパシー旅話し。


この先生には、今現在も、お世話になりっぱなしです。

ときどき電話でお話しするのですが、声を聞くだけで落ち着きます。

私にとって、大切な存在です。


             

先生との始めてのセッションは、何年経っても忘れられません。

とても印象深いものでした。

その記憶は、今も私の力になっています。



突然、難病になり、何とか治そうと様々な療法を試しました。

数年経ち、気が付きます。

どれも、いいところまでいくが、越えられない膜にぶつかります。
何度もぶち当たるうち、治ることへの希望が薄れゆきました。
治す気力が全てなくなり、全ての治療を諦めます。

そんな時でも思い出すのは、

以前受けたホメオパシーの不思議な体験でした。

     その話は、こちら→ホメオパシー(1)出会い

あれが何だったのか、知りたくて、入門講座を受けました。

自分の病のためとは、全く考えていませんでした。

ただ、純粋な好奇心です(笑)


入門講座で、「ホメオパシーの基本原理」と「病とは」を聞いた時、

閉ざされた目の前が、パァと拓かれました。

   
      

すぐにセッション予約をし、数日後いざ受ける時。


今まで繰り返した経験“期待しては諦める”の記憶に捕まりました。

「期待してはダメだ、どうせこれも治らない」と心の中で呟きます。

諦め傷つく前に、防御線をはりました。

諦め半分で、ホメオパスの前に、無表情で腰かけます。

どういう経緯で、病になったのか訊ねられます。

様々な療法を受けてきたので、考えながら答える必要はありません。

自動再生録音機の様に話してゆきます。

         


ホメオパスを見ず、ずっと窓の外を見ていました。

ちょうど工事中のクレーンが動く様を

まるで恐竜だと思いながら、口だけは病の説明をしていました。


ふと何気なく、目の前のホメオパスに目を向けると。

彼女は、真摯な目を真っ赤にして、苦しそうに何かに耐えています。

怒っている?そうではないな、何だろう?おかしな人だな。

そう思いました。

しかし不意に理解します。

彼女は泣くのをグッと我慢しているのです。

さらに謎が深まりました。

なぜ、彼女は、見も知らぬ私の話を聞き、目を赤くしているのか?

全く理解できませんでした。

私の話に泣くポイントなど、ありません。

その時、自身のことを他人事の様に話し、

何も感じなくなっていたことに、全く気付いていませんでした。


あの時、あの真剣な赤い目を見たことで、
無意識にしっかりと、この先生を信頼したのだと思います。

限定した信頼でなく、大きな人間的な信頼です。




当時、私は、自分を粗末に扱って、ゴミの様に捨てていました。

そんな私を、先生はそっと拾い上げてくれました。


     


先生とのホメオパシー旅の始まりです。



それからも何度も何度も、私は自分をポイと捨てました。

その度、先生は、笑いながら、ひょいと拾い上げて、

「はい」と返してくれます。



私は、感情がカラカラに乾いていたのだと思います。


   


そんな私に根気よく根気よく、先生は、何度も水をやってくれました。


      


    

もちろん当時は、そんなことに気付かず、やりたい放題です(笑)



初めてのレメディで、今までの全身体症状が、逆順序で現れました。

物凄く驚き、歓喜しました。


ちょうどセルフケア講座で「治癒の方向性の法則(へリングの法則)」を習ったところです。

教科書通りの反応に大きく期待しました。

これで、治る!そう思うと、もっと早くもっと早くと気が急きます。

しかし、治療は、ゆっくりゆっくりとしか進みません。

私は先生に「もっとガンガン強いレメディ出して下さい!」

「好転反応が、どんなに出てもいいです!」

もっと!もっと!と急かし続けました。

治療というものを全く理解していませんでした。

どんなにジタバタしても、先生のどっしり座った腰は、そのまま。

ゆったり、うんうんと穏やかに頷きます。



そうかと思えば、ちょうど子供の反抗期のような時期もありました。

笑えますが、拗ねたのです。


   

望むような、奇跡的な治癒が起らないので、セッションで口をきかなくなりました。ははっ

それでも、先生は、動じません。

いつもと同じように、セッションが始まり終わりました。

ほとんど口をきかなかったのに。


後に、学校で学びます。

ホメオパスは、ドアを開き、患者が顔を覗かせた、

その瞬間から、患者の全てをつぶさに診ることを教わりました。

口をきかない行動もしっかりレメディに反映されたのでしょう。ははっ



私は、患者であり生徒でもありました。厄介だったろうなぁ( ̄ー ̄;

処方されたレメディを知りたくなるのです。

自分は、いったいどんな風に診られ、どのレメディなのか?

好奇心は、止まりません。

妙に浅~い知識のみ持っているので、小生意気小僧ですσ(^_^;)


やたらと先生に質問する時期もありました。

「先生は、幸せを感じたことある?どんな時?」

とにかく、先生のことを知りたくなったのです。

どんな人?どんな風に考える?どんな生活?

ほんの少しだけ答えてくれるけど、

結局、気が付くと、自分の話しをすることになっています。

うま~く誘導されていました(*゜▽゜ノノ゛☆ほほ

「私のためのセッション」という基礎は、揺るぎませんでした。




今思うと、私は、疑り深い臆病な子供でした。


あの手この手で、先生を何度も試していたのかもしれません。

この人は、私の奥深くに入れても大丈夫なのか?

本当に大丈夫なのか?


病になる経緯で、その時、人を真から信用できなくなっていたのです。

第一印象の時、無意識に根底では信頼しているのに、何度も確認していたのだと思います。


     

先生は、本当に粘り強かった。


なかなか芽が出なくても、

やっと少し芽が出て、すぐ萎れちゃっても、

また日を当てて、水をやり、ジッと見守ってくれました。

根気強く根気強く、育ててくれました。

決して焦らすことなく、いつも共に居てくれました。

ふと気づくと、一歩一歩、着実に歩んでいました。


     




ある時、散歩中に、足が動かなくなり、

「このまま歩けなくなる!」と怖くて泣きながら、電話をしたことも。

「先生~どうしよ~歩けないよ~」と子供の様に泣く私に、

いつもの様に、落ち着いた対応をして下さいました。

そして「すぐにセッションしよう」と言ってくださいました。

先生の顔を見た途端、深く安堵したことを覚えています。


レメディ内服後、また足が動き出し、本当に嬉しかったです。

今思うと、お忙しい中、よく時間をとって下さったなぁと、

頭が下がります(。-人-。)

先生には、本当にお世話なりました。

思い出すと、恥ずかしくて苦笑いすることばかり。

ちょっと、ここでは話せません(笑)ないしょです(;^ω^A


この間、先生と昔話しになりました。

先生「あの頃、ゆうちゃん、怒っていたよねー」

ゆう「えっ?怒ってたんだ?!うーん、周りに。伝わってました?」


先生「うん。まぁ・・」

ゆう「うぎゃ~恥ずかしい~!」と悶えると。



先生「恥ずかしくないよ」と、結構な本気声。

ゆう「はぅっ」

うーん。この辺が、やっぱすごいところ。

今もやっぱり、お世話になりっぱなしなのです。


このもう一人の母に、脱帽です(。-人-。)

わたしを育ててくださり、感謝です!