小堀遠州による作庭と伝わる教林坊の庭園

(2022 4.30撮影)

 

滋賀県近江八幡市安土町にある教林坊、50年ほど前に先の御住職が亡くなられ、その後、その夫人が、守ってこられた。しかし、夫人も亡くなられ、放置されて荒れ寺となっていったそうだ。

 

平成7年に初めてこの場を訪れた現住職によって、地域の方と共に建物を修理し、大変な苦労をされて、現在の公開に至っているそうだ。本堂の屋根に上って瓦を一枚一枚ずれたものを直したり、腐った柱には新しい柱を添えたり、若い御住職が自らされたそうだ。すごい!

 

 

水琴窟…竹筒に耳を当てると澄んだ音が聞こえる。

  

 

 

説法岩…教林とは、太子が林の中で教えを説かれたことに由来し、境内には「太子の説法岩」と呼ばれる大きな岩とご本尊を祀る霊窟が残され、『石の寺』と呼ばれている。

 

  

 

 

枯れ滝・鶴・亀など巨石を用いて豪快に表現された桃山様式を象徴する池泉庭園

この石は鶴?              この石は蛙?

  

亀の石はどれだろう?

 

書院からお庭を眺めると

 

掛軸庭園

 

 

 

 

 

鬼の角が公開されていた。聖徳太子の説法を聞いて改心した鬼から角がポロっと取れたそうだ。

    

 

書院の屋根裏に上がれる。葦葺きの屋根裏には、大黒様が祀られている。

    

 

モミジが山全体に植えられている。京都の寺院の青モミジも素敵だけれど、教林坊の青モミジも勝るとも劣らない素晴らしい風景だった。
 

 

4月・5月の平日は、公開していない。(5月2日・5月6日は平日です。)

秋の紅葉の季節は平日も公開。ライトアップもするそうだ。秋もきれいだろうな?