>不登校や自殺の増加原因を社会が明確に提示できない背景には、どのような要因が考えられるのでしょうか。
大人の心と子供の心と異なることです。
社会から子供への関りは、子供の心を配慮したつもりでも、大人の心の押し付けになっています。子供の心には大人のような論理的な思考からの行動がないからです。子供の行動が論理的に見えても、それは子供の行動を後から説明するために子供の持っている知識を当てはめて、大人が納得するような言葉にしているだけです。
>親ができることはありますか?
母親は子供が学校でつらい経験をした可能性を念頭に置いておく必要があります。
1)傾聴、共感、スキンシップ
2)信じて待ってあげる
3)子供からの要求を可能な限り速やかに、100%だけかなえてあげる
4)母親は子供が求めるときには、可能な限り子供のそばにいる必要がありますが、子供が求めない時には母親として楽しいことをして、笑顔でいる必要があります。
>「学校内での管理が子供たちにとってつらい事実に学校も親も配慮不足です。」親の時代の学校が、管理がなかったわけではありません。むしろ、体罰や暴言を吐く先生などが今よりも多く、また生徒数も多く、管理側の都合でより管理が強かった側面もあると思います。
私の勝手な推測です。科学的な根拠はありません。
1)社会が貧しくて、学歴が無くても生きていけた(親が学歴を気にしなかった)
2)子供の数が多くて、社会から拒否をされた大人の社会(反社会集団)があった
3)子供が大人に縛られないで過ごせる時間と場所があった
>管理面の配慮不足とは、今と昔でどのような点が違い、昔の管理しか知らない親は、具体的にどのような配慮をすればいいと先生はお考えになりますか。
校医をしていた時の経験、子育てをした経験、不登校問題を大々的にしてきたことからの私の考えです。
1)学校の在り方を変えることは大変に難しいです。それでも教育学者や、先生方は子供の心を子供の心に沿って理解(私がこのブログで提唱している理解の仕方)し、可能なところから実践する必要があります。
2)母親は上記の親にできることを実践すること。父親は母親にこの対応ができるような環境を作ってあげること