心の進化論 (3)
生まれてきたばかりの子供は、ほかの哺乳類の子供と同じように、機能として感情の心がほぼ完成した段階で生まれてきていて、習慣の心や知識の心は機能としてまだ完成していませんが機能はし始めてます。成長の段階で習慣の心の情報を増やし、知識の心の情報も増やして行きます。その速度は予想外に早く、それらの情報を大人の想像以上に増やした子供はいわゆる天才児として注目を受けます。けれど注意しなくてはいけないことは、いわゆる天才児と呼ばれる子供は平均的な子供の経験をして育っていない可能性が高いです。その結果としていわゆる天才児と呼ばれた子供たちが大人になった時、その大人が社会生活をする上でその大人の経験不足を支える人が必要になります。それがないと社会生活をする難しさを生じます。
子供の脳の段階では、ほかの大人の哺乳類と同じように、知識の心にある情報は子供の発する言葉にはなるけれど、子どもの行動にはなりません。ほとんどすべての大人はこの事実を知りません。ほとんどすべての大人は子どもの言葉から、すなわち子供の知識から、子供の心を知ろうとします。それは子供の本心、すなわち子どもの感情の心を知ることになりません。子どもの言葉から子供の知識の心にある知識を知るだけであり、それだけオークの知識を子供が蓄えているか、記憶しているかをわかるだけで、例えば試験をすれば素晴らしい回答をしてくれますか、それ以後のその子どもの行動予測することはできません。本当に不思議なことですが、子どもの行動を規定する子供の本心は、子供時代は感情の心ですか、思春期を過ぎると急激に知識の心に換わってしまいます。