家で親から暴力を振るわれたり、すごく厳しく躾けられたりしている子は、外や学校で他の子に暴力振るったり、大人しい子をイジメしたりしている子は昔も今も結構いますね。

<解説>

>家で親から暴力を振るわれたり
子供が親から辛い思いをさせられている状態です。この際に子供は恐怖の条件刺激を学習して、恐怖の条件反射を生じるようになります。何を恐怖の条件刺激として学習するか、それは親が子供を辛くする指せ方によって異なります。暴力を振るう親に恐怖の条件刺激を学習しているでしょうが、それと同時に暴力を振るわれた時に周囲にあった物にも恐怖の条件刺激を学習してしまっています。具体的に周囲にあった物のどのものに恐怖の条件刺激を学習したのか、子供はそれを言葉で表現できません。その代わりにその学習した恐怖の条件刺激を子供が意識したとき、子供は心が辛くなります。周囲の大人から見て、子供の様子がおかしくなります。

親に恐怖の条件刺激を学習した場合、大人の言葉で表現するなら、生きていくために子供は親から逃げていることができません。子供の心から言うなら、子供は親から逃げる方法を知りませんし、子供の本能から、親が暴力を振るわないときには、母親を求めてしまいます。

>すごく厳しく躾けられたりしている子
親からの厳しいしつけは、子供は暴力を受けたのと同じ反応を示します。親は子共のためと言って(それはきっとおなの都合なのでしょうが)親の希望に添わない行動をする子供をますます厳しくしつけをしようとします。それは逆行動の法則から、ますます子供は問題行動をしてしまいます。それでいて子供は母親を求めますから、親の厳しいしつけは続き、虐待と表現できる親の行動になります。それでも子供は母親から逃げようとしないし、逃げることができないのです。

>外や学校で他の子に暴力振るったり、大人しい子をイジメしたりしている子は昔も今も結構いますね。
子供が親から辛い思いをさせられると、本来ならその親から逃げようとします。しかし子供はその本能から、親から逃げることができません。そこで子供はその場ではよい子を演じて親からの厳しいしつけをやり過ごそうとします。しかし子供の心は辛いままですから、親がいないところで暴れたり、問題行動をするようになります。その一つの形はいじめてもいじめから逃げられない大人しい子供を、いじめるようになります。このいじめは多くの場合、他の大人から見えないところで成されることが多いです。他の大人に見つかると、そのいじめを止められてしまうからです。いじめを止められてしまうと、子供の心は辛いままですから、大人のいなくなったところでいじめをすることになります。