>一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。
不登校の子供は学校に行きません。家の中に、自分の部屋に引きこもっていますから、社会との接点を持っていないと、多くの人が考えるのは自然なことです。しかし不登校の子供が家の中や自分の部屋に引きこもっていても、不登校問題が解決できて、その後社会に出て行けば、社会との接触が出来て、社会的な自立が出来ます。
その際に、不登校だった子どもは社会と長く関わるようになりますから、学校に行っている子どもより遙かに多くの社会的な経験をすることになります。不登校の子供に社会的自立のリスクを感じる人は、この事実を知らない人なのです。
家の中に、部屋の中に 「長く引きこもっている」 不登校の子供に、社会的な自立のリスクがあることは事実です。不登校の子供が引きこもっている原因は家の外に、部屋の外に、登校刺激があるからです。ですから不登校の子供に登校刺激を無くしてあげたら、登校刺激があっても、それを打ち消し、それ以上の引きこもりを止めたい欲求があるなら、その子供は引きこもりを止めて社会と関わり始めます。
それは子供が持つ本能(大人には無い)ですから、引きこもりを止められる全ての子どもがそうなります。大人と異なり、不登校の子供は、心のエネルギーを奪う登校刺激が無くなると、心のエネルギーが自然とどんどん増えていき(此も大人に無い子供の本能)、引きこもりをしていられなくなるのです。何かを求めて動き出します。多くの大人は、そして不登校に対応をしている大人達は、この事実を知らないのです。