逆条件付け

それだけの経験をしている施行者でしかできない難しい対応法です。

トラウマとは辛さを生じる条件反射です。その条件刺激を与えると、その人はとても辛くなります。辛くなってもその条件刺激から逃げられないようにして、その条件刺激を与え続けて、その条件刺激が無意味であることを知的に納得させる方法です。その結果条件刺激が無関刺激に戻ります。

つまり知的な人にしか用いられない方法です。子どもは知的に自分の情動を調節できないので、禁忌です。

大人でもその人にとって大変に辛い対応法です。危険な方法です。それでもその辛さ、危険を押し切って辛さを生じる条件刺激を与え続けるために、施行者とその人との間にそれなりの力関係、信頼関係が必要です。