<質問>
こどもの知識の中にある、登校刺激は、母親にも除けない。こどももそれで、苦しい?とき、どうするのが、よいですか。
問題行動はなくても、楽しいことをしている?かはわからなくて、でも、勉強を進んで自分でしているこ、勉強したいと言う子、時期、ありのままを、認めていますが、勉強忘れた時期、あったか、わからないけれど、それについて、何かご意見あれば、聞いてみたいです。
>こどもの知識の中にある、登校刺激は、母親にも除けない。
この言葉の意味は、子供が既に身に着けている知識の内で、その知識を思い出すと情動の回避系が機能をしだすという意味です。その知識を思い出さなければ、その知識があっても子供の心はつらくならないという意味です。ですから不登校で心がつらい子供が少なくとも登校刺激になる知識を思い出さないような状態に、母親は守ってあげる必要があります。この知識にある登校刺激とは殆ど全てが学校や勉強、躾に関することですから、そしてこれらのことは日本文化の中では子供に求められていることですから、これらを思い出させないために子供を非常識な育て方、享楽的な子供の姿で子育てをすることになります。
>こどももそれで、苦しい?とき、どうするのが、よいですか。
不登校で心がつらい子供が苦しい時とは、子供が登校刺激を受けているか、常識的な躾を要求されているときです。一応それ以外はないと考えてください。それ故に子供がやりたがっている遊びを、このような子供の姿の時には、可能な限り、考え方としては無制限に与えることです。見た目にはわがまま放題の生活をさせてあげる必要があります。
>問題行動はなくても、楽しいことをしている?かはわからなくて
情動の回避行動がなければ、その時点だけでは、その瞬間では、登校刺激はないと考えられます。その瞬間の連なりとして考えてください。
>勉強を進んで自分でしているこ、勉強したいと言う子、時期、ありのままを、認めていますが
不登校で心がつらい子供は基本的に自分から勉強をすることはありません。トラウマが反応をして不可能なのです。しかし言葉では勉強をしたいという場合もあります。その場合は子供が母親の勉強に対する考え方を無意識で テストしている場合です。この言葉で母親が子供に勉強をさせようとしますと、子供の心はとてもつらくなります。
不登校の子供でも、子供発の意思で行動ができるようになった子供では、その子供なりに勉強を始める子供も出てきます。経験的にこの段階の子供では、勉強をしたいと言葉でいう前にその子供なり勉強に向かって動き出しますし、実際に始める子供もいます。子供の方で母親をテストしようとしないで具体的な行動を始める傾向にあります。
勉強をしたいと言葉で いう子供への対応について、母親は判断に注意をする必要があります。この言葉と一緒に子供の行動が勉強を始めている場合には、ありのままの子供を認めて対応をする必要があります。
母親をテストしている言葉なら、母親がこの言葉を認めて対応をすると、子どもからのテストに合格しません。ですから母親として子供が不登校でまだ心がつらい子供と理解されるなら、学校に行くな、勉強をするな、という必要があります。子供に協力しない必要があります。母親の言葉によって、子供は自分の心に素直に勉強に向かったり勉強に向かわなかったりできます。これらの言葉を言われたとしても、この時の子供は母親から自分が否定されたとは理解しません。母親の思いを感じ取ろうとします。
>勉強忘れた時期、あったか、わからない
きっとお母さんは無我夢中でお子様への対応をなさったのだと思います。お子様から見たらそのようなお母様もありです。というより、その時のお子様はそのことについて何も考えてなかったと思います。それが不登校問題でつらい子どもの心が元気なっていく過程でよく見られます。
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11月16日に子供の心の検討会を行います。
詳しくは不登校学会のホームページをご参照ください。
http://www.toukoukyohi.com
多数の方の参加をお待ちしています。
主催者
>結局、親の指示やコントロールの元は、親の不安なんです。
このMSGはいろいろな角度から考える必要があります。子供の心を考えるには、現在では、まず心の元気さから考えると、子供の現実を説明しやすいと思います。
子供のうちの多くの多くで心が元気な子ども(学校に反応するトラウマが無い子供)では、子供は親を大好きですから、親がどうであっても子どもの方から いろいろな意味で、子供自身で自分に一番いい距離を親との間に取ると思います。現在でも多くの子供と親との関係はこの関係ですし、次の心がつらい子供に子供が変わっていく場合にも、親はこの心が元気な子供と親とのかかわりの関係の延長上で子供の心を考える傾向にあります。それはいわゆる子供の心の専門家という人たちにもこの傾向が強いです。
心がつらい子供(学校に反応するトラウマの反応が弱い子供から強い子供まで)は、自分発の意思、思いに沿っていない限り、親の方からの関わりであてっも、親から否定されたと反応するようになります。子供は本能的に親から守られようとします。親の方から心がつらい子供にかかわる場合、その親の関りがその子供の持つ本能に即していない場合が多いからです。
心がつらい子供に親が関わろうとする時とは、親が子供と楽しもうとするとき、親が母親の母性から子供を守ろうとするとき、子供はその親からの関りを受け入れてくれます。けれど、子供の姿が親の希望に沿わない時(親が子供の将来の姿を予想して、その姿に恐怖を、不安を感じて、それに耐えきれない時。それは多くの場合子供が良い子を演じているとき、子供の言葉と行動が一致しない時、子供が荒れたり問題行動をするとき、心の病の症状を出した時)に、その姿を親の希望に沿うように子供を動かそうとするときとには、子供は親への回避行動(逃げる、荒れる、心の症状を出す)をとります。
>読解力、理解力、想像力、臨機応変な対応力。それらが親に丸投げ状態なので、それぞれの親御さんが頑張るしかないですね。
不登校で心がつらい子供は、不登校で心がつらい子供は自分への対応を母親だけに求めています。他人では許さない傾向があります。ですから基本的に自分への対応を他人に求めません。母親が他人によって動かされている対応をしていると、その母親を拒否し始めます。ですから母親がいわゆる専門家などの意見を聞いて、その意見通りに子供への対応をすると、子供はそれを嫌がり、母親を拒否をする傾向があります。
もちろん母親が所謂専門家と相談して対応のアドバイスやヒントを貰うことは良いことです。そのアドバイスをそのまま子供への対応として行うのではなく、それを一つのヒントとして、母親なりに工夫をして対応をする必要があります。母親なりの対応が子供の心に沿っているかどうかは、子供の反応で母親自身が判断する必要があります。母親の対応を子供が受け入れたら、母親はその対応を続けられます。
最初から母親の対応を子供が受け入れることはまずありません。母親が子供からの反応の意味を母親なりに考えて、次の対応を母親なりに見つけ出す必要があります。当然子供が母親の対応を受け入れられなくて、母親に対して荒れるなどの問題行動をします。それは決して母親を苦しめようとした行動や反応ではありません。母親からの対応が子供の心に全く沿っていないというMSGです。ですから母親が母親なりに対応法を変えればよいだけです。所謂専門家からのアドバイスに関係なく、母親の経験をもとにトライアンドエラーで対応法を見つける必要があります。その過程は母親にとって地獄の状態だと思います。
不登校で心がつらい子供への対応方法を、子どもの心のトラウマのからの回復段階から述べてみます
基本A;子供が不登校だと分かった時には、学校に反応して子どもの心を辛くするトラウマFCRを反応させないために
1)登校刺激を取り除く
が絶対的な基本です。トラウマが反応している限り、子供に生物としての成長はできません。生きて行くことすらできなくなります。母親が登校刺激を子供の周囲から取り除いたつもりでも、まだ子供の周囲に登校刺激が残っています。
基本B;子供が生きて成長をしていくためには、その本能から 母親に守られていると感じ続けている=安心感が必要があります。それが母親との間の信頼関係です。母親の理解から、子供の周囲にある具体的な登校刺激を取り除けても、まだ母親が気づけていない登校刺激があります。特に子供の知識の中にある登校刺激は直接的に母親には取り除けません。
2)(母親だけは、どのような子どもの姿でも)ありのままの子どもを認める
3)傾聴(時間制限をつけない。相槌は入れる、オーム返しはして良い。決してアドバイスや説明をしないこと))
4)共感とスキンシップ(大好きだよ、お母さんの子どもで有り難う、今のあなたで良いよ、と言う言葉を忘れないように)
基本C;子供が自分からの言葉で要求を表現するようになり、その言葉だけでなくその言葉に基づいて行動するようになったとき(言葉だけの時はBの段階)
5)子どもの要求を100%だけ、即座に、笑顔で叶える(非常識でも、危険でも、法律に反していても、母親だけは叶えようとする姿勢を見せる。その場合には必ず叶えることを意味していない)。母親は 子供の近くになくてよいが子供が求めた時にはすぐに子供のところに行ける距離に居る必要がある。
基本D;子供がそれまでしなかったことをし始めた時、母親は子供からある時間離れて母親としての活動ができるようになる
6)(子どもが荒れなくなっり、問題行動がなくなって、子どもが楽しみに没頭できるようになったら)母親は子どもを見ない、言わない、母親の笑顔、だけにする
基本E;子供の姿は学校に行っていないけれど、そのこと以外は多くの子供がする行動をしているとき
7)其れ以後、子どもの動きを後追いするだけにする。決して先回りをしない
8)子どもが社会に向かって動き出したとき、母親だけは必ず逃げ道を作る(社会に向かって出て行くことを否定して上げることで、安心して挑戦ができるようになる。この時期の子どもの心のエネルギーは母親からの否定でマイナスになることはない。)