>結局、親の指示やコントロールの元は、親の不安なんです。
このMSGはいろいろな角度から考える必要があります。子供の心を考えるには、現在では、まず心の元気さから考えると、子供の現実を説明しやすいと思います。

子供のうちの多くの多くで心が元気な子ども(学校に反応するトラウマが無い子供)では、子供は親を大好きですから、親がどうであっても子どもの方から いろいろな意味で、子供自身で自分に一番いい距離を親との間に取ると思います。現在でも多くの子供と親との関係はこの関係ですし、次の心がつらい子供に子供が変わっていく場合にも、親はこの心が元気な子供と親とのかかわりの関係の延長上で子供の心を考える傾向にあります。それはいわゆる子供の心の専門家という人たちにもこの傾向が強いです。

心がつらい子供(学校に反応するトラウマの反応が弱い子供から強い子供まで)は、自分発の意思、思いに沿っていない限り、親の方からの関わりであてっも、親から否定されたと反応するようになります。子供は本能的に親から守られようとします。親の方から心がつらい子供にかかわる場合、その親の関りがその子供の持つ本能に即していない場合が多いからです。

心がつらい子供に親が関わろうとする時とは、親が子供と楽しもうとするとき、親が母親の母性から子供を守ろうとするとき、子供はその親からの関りを受け入れてくれます。けれど、子供の姿が親の希望に沿わない時(親が子供の将来の姿を予想して、その姿に恐怖を、不安を感じて、それに耐えきれない時。それは多くの場合子供が良い子を演じているとき、子供の言葉と行動が一致しない時、子供が荒れたり問題行動をするとき、心の病の症状を出した時)に、その姿を親の希望に沿うように子供を動かそうとするときとには、子供は親への回避行動(逃げる、荒れる、心の症状を出す)をとります。 

>読解力、理解力、想像力、臨機応変な対応力。それらが親に丸投げ状態なので、それぞれの親御さんが頑張るしかないですね。
不登校で心がつらい子供は、不登校で心がつらい子供は自分への対応を母親だけに求めています。他人では許さない傾向があります。ですから基本的に自分への対応を他人に求めません。母親が他人によって動かされている対応をしていると、その母親を拒否し始めます。ですから母親がいわゆる専門家などの意見を聞いて、その意見通りに子供への対応をすると、子供はそれを嫌がり、母親を拒否をする傾向があります。

もちろん母親が所謂専門家と相談して対応のアドバイスやヒントを貰うことは良いことです。そのアドバイスをそのまま子供への対応として行うのではなく、それを一つのヒントとして、母親なりに工夫をして対応をする必要があります。母親なりの対応が子供の心に沿っているかどうかは、子供の反応で母親自身が判断する必要があります。母親の対応を子供が受け入れたら、母親はその対応を続けられます。

最初から母親の対応を子供が受け入れることはまずありません。母親が子供からの反応の意味を母親なりに考えて、次の対応を母親なりに見つけ出す必要があります。当然子供が母親の対応を受け入れられなくて、母親に対して荒れるなどの問題行動をします。それは決して母親を苦しめようとした行動や反応ではありません。母親からの対応が子供の心に全く沿っていないというMSGです。ですから母親が母親なりに対応法を変えればよいだけです。所謂専門家からのアドバイスに関係なく、母親の経験をもとにトライアンドエラーで対応法を見つける必要があります。その過程は母親にとって地獄の状態だと思います。

不登校で心がつらい子供への対応方法を、子どもの心のトラウマのからの回復段階から述べてみます 

基本A;子供が不登校だと分かった時には、学校に反応して子どもの心を辛くするトラウマFCRを反応させないために
1)登校刺激を取り除く
が絶対的な基本です。トラウマが反応している限り、子供に生物としての成長はできません。生きて行くことすらできなくなります。母親が登校刺激を子供の周囲から取り除いたつもりでも、まだ子供の周囲に登校刺激が残っています。

基本B;子供が生きて成長をしていくためには、その本能から 母親に守られていると感じ続けている=安心感が必要があります。それが母親との間の信頼関係です。母親の理解から、子供の周囲にある具体的な登校刺激を取り除けても、まだ母親が気づけていない登校刺激があります。特に子供の知識の中にある登校刺激は直接的に母親には取り除けません。
2)(母親だけは、どのような子どもの姿でも)ありのままの子どもを認める
3)傾聴(時間制限をつけない。相槌は入れる、オーム返しはして良い。決してアドバイスや説明をしないこと))
4)共感とスキンシップ(大好きだよ、お母さんの子どもで有り難う、今のあなたで良いよ、と言う言葉を忘れないように)

基本C;子供が自分からの言葉で要求を表現するようになり、その言葉だけでなくその言葉に基づいて行動するようになったとき(言葉だけの時はBの段階)
5)子どもの要求を100%だけ、即座に、笑顔で叶える(非常識でも、危険でも、法律に反していても、母親だけは叶えようとする姿勢を見せる。その場合には必ず叶えることを意味していない)。母親は 子供の近くになくてよいが子供が求めた時にはすぐに子供のところに行ける距離に居る必要がある。

基本D;子供がそれまでしなかったことをし始めた時、母親は子供からある時間離れて母親としての活動ができるようになる
6)(子どもが荒れなくなっり、問題行動がなくなって、子どもが楽しみに没頭できるようになったら)母親は子どもを見ない、言わない、母親の笑顔、だけにする

基本E;子供の姿は学校に行っていないけれど、そのこと以外は多くの子供がする行動をしているとき
7)其れ以後、子どもの動きを後追いするだけにする。決して先回りをしない
8)子どもが社会に向かって動き出したとき、母親だけは必ず逃げ道を作る(社会に向かって出て行くことを否定して上げることで、安心して挑戦ができるようになる。この時期の子どもの心のエネルギーは母親からの否定でマイナスになることはない。)
 

>(不登校の子供への対応は)親が作り上げるのではなく、親は伴走者ですよね。
不登校で登校刺激から心が辛い子どもは、学校に反応をして子供の心を辛くするトラウマ(FCR)の反応で苦しんでいます。その苦しみから子供はいろいろな反応行動をします。その反応行動は母親にとってつらいものになりますし、子供の心が辛いよという子供の本心を行動で表現したものです。ですから子供が母親にとってつらい行動をした時には、その子供の行動を母親なりに理由をつけて理解(現実に多くの人が、母親fがそれをしている)しようとしないで、その時子供は登校刺激を受けて辛い思いをしていると母親だけは理解しなくてはなりません。その理解を子供と一緒に地獄を味わっている中で母性が機能をしない母親にはできない場合が多いようです。この点に関する母性が機能をしていない母親たちはいわゆる専門家、専門機関と相談しているようです。

母性が機能をしている母親は、子供が母親を苦しめる行動が子供の心の辛さを表現していると感じ取れて、子供の心を辛くするものから子供を守ろうとします。しかしそれが何か母親には具体的にわかりません。それでも試行錯誤で子どもへの対応を続けていく中で、子供が母親を苦しめない行動をする時間がありますから、母親の経験から、その時間を長くしようとします。その時間とは子供が何もかも忘れて何かに没頭しているときです。それは子供によって異なりますが、傾向としてゲームやYOUTUBEに没頭する、テレビや漫画を読むなどが多いです。そして最近では一部のいわゆる専門家たちも不登校で心がつらい子供たちにこのことを認める傾向があります。昔は大人からのいろいろな理由をつけて許されなかったものですが。

不登校の子供に対する母親の母性が機能をしだすと、母親に子供の不登校問題を解決する方法論が存在するようになります。それを次に述べて不登校の子供と母親との関連、母親の対応の仕方を説明してみます。