ある母親からの相談メールです。
高校1年の娘は、(学校へ行くなと引き留めても)登校しながら、母として癒しの対応を娘に続けています。赤ちゃん返りは回復に向かっていると考えていいのでしょうか。入浴の際の髪を洗ってあげる時やお風呂に浸かった時、抱きついてきます。入浴中はいろんな話を私にしてきます。また、一つの布団で抱きついて寝ます。
毎日、ママ大好きだよ
ママのことがこんなに好きになるなんて
ママが喜ぶことをしたい
ママみたいになるんだ
等とママ、ママ、と言い、ママの歌を歌ってニコニコしています。良い子を演じているわけではなさそうです。ただ、強迫性症状(水で手や服を濡らし、トイレや洗面所の床も濡らします)は消えていません。
赤ちゃん返りのように見える状態は回復段階なのか、ママ助けてのサインなのか、また、このような状態は、以前赤ちゃんからやり直している、というのをTVで観たことがあるのですが、心が辛い状態の子では一般的に見られる状態なのでしょうか。

<解説>

>ママの歌を歌ってニコニコしています。
このようにして、お母さまの反応を見ています。

>良い子を演じているわけではなさそうです。
>ただ、強迫性症状(水で手や服を濡らし、トイレや洗面所の床も濡らします)は消えていません。
未だ、合格していないという意味でしょう。トラウマが反応をしたときに、娘はこのような行動に出ます。十分な信頼関係ができていませんが、順調にできてきています。今の対応でもやがて止めてくれると思いますが、その前にお嬢さんが学校に行くのを止める必要があります。

>赤ちゃん返りのように見える状態は回復段階なのか
所謂回復段階に入るための準備の段階です。お嬢さんの心が元気になるためには、お母さまの登校刺激を取り除く対応と、共感の言葉とスキンシップが必要です。お母さまが先回りをしてでも登校刺激を取り除く対応と、お母さまのスキンシップを求めている段階です。満たされようとしているのでして、満たされているのではないです。

>ママ助けてのサインなのか
ある意味で当たっています。現在のお母さまが具体的に行動をしてお嬢さんを守る段階が十分にできていないと言う事実と、将来もお嬢さんを守るかどうかをテストしています。それと同時に、お嬢さんの辛かった心をお母さまで帳消しにしようとしています。お嬢さんの辛い心をお母さまが帳消しにしてくれるかどうかをテストしながら、同時に実行をしているのです。

>また、このような状態は、以前赤ちゃんからやり直している、というのをTVで観たことがあるのですが、心が辛い状態の子では一般的に見られる状態なのでしょうか。
未だ、お母さまは常識にとらわれていらっしゃいますね。赤ちゃんからやり直しているのではなくて、母親とのスキンシップを求めているのです。赤ちゃんのように見えるかも知れませんが、それほどお母さまとのスキンシップが不足しているという意味です。
常識を捨てて、お母さまの心を無にして、素直にお嬢さんを感じて上げて下さい。常識を捨てろと言われても、今の御母様に理解が難しいかも知れません。今の御母様は私から問題点を指摘されても、それを気にしないで、ドンドン質問をなさることでしょう。きっとお母さまではその問題点を見つけれないと思います。ですから、お母さまの思いを文章にして表現して、御母様の問題点を見つけ、お母さまなりに理解することだと思います。
心が辛い子供は、必ず母親又は母親に代わる代理母で、その辛い心を癒やされなければ、心が元気になれません。一般的ではなくて、必ずです。お嬢さんは今それを求めています。

 

ある不登校の子供を持つ母親からの質問です。
よい子を演じる事ができなくなると母親に荒れる。
荒れる事が出来なくなると心の病とありますが、息子が最近、風邪や花粉症でもないですが連続的に咳をします。もし、チック症とかですと『心の病』と言う点に当てはまりますか?

<回答>

>よい子を演じる事ができなくなると母親に荒れる。
心が辛い子供は、自分を辛くする物に向かって荒れます。自分を辛くする人が嫌がるような、問題行動をします。

>荒れる事が出来なくなると心の病とあります
心の病とは、今の医学の、精神病のことです。

>息子が最近、風邪や花粉症でもないですが連続的に咳をします。
それはチックに相当します。問題行動になります。問題行動でも、自分を辛くする人に対する直接的な問題行動ではなく、少し自分の内面に向かった問題行動です。その結果自分を辛くする人が子どもの心を理解してと言うMSGになります。心が辛いよと言う訴えだと理解して下さい。自分を辛くする人(その人が母親でない場合には母親に)に自分の辛さを直接的に訴えられないという問題点があります。

>もし、チック症とかですと『心の病』と言う点に当てはまりますか?
心の病とは言えないと思います。ただ、根底に心の病ほど強くはないですが、軽い自己否定があります。しかし自己否定と言えないほどです。辛さを自分の外に表現できなくて、自分の中に表現していることは、心の病と共通しますが、その表現が心の病ほど強くはないです。自己否定を起こしていません。ストレス刺激を無くするだけで解決しますから。

 

母親がしなくてはならない子供の基本的な対応の仕方(子どもの心の立場から)


{A}母親が子どもの成長に問題を感じないとき
母親が持っている子育ての知識から、子育てが可能

{B}母親が子育てにくさを感じたとき
2)(母親だけは、どのような子どもの姿でも)ありのままの子どもを認める
3)傾聴(時間制限をつけない。相槌は入れる、オーム返しはして良い。決してアドバイスや説明をしないこと)
4)共感とスキンシップ(大好きだよ、お母さんの子どもで有り難う、今のあなたで良いよ、と言う言葉を忘れないように)

{C}母親が、子どもが不登校だと気づいたとき
1)登校刺激を取り除く(不登校対応の基本)
2)(母親だけは、どのような子どもの姿でも)ありのままの子どもを認める
3)傾聴(時間制限をつけない。相槌は入れる、オーム返しはして良い。決してアドバイスや説明をしないこと))
4)共感とスキンシップ(大好きだよ、お母さんの子どもで有り難う、今のあなたで良いよ、と言う言葉を忘れないように)
5)子どもの要求を100%だけ、即座に、笑顔で叶える(非常識でも、危険でも、法律に反していても、母親だけは叶えようとする姿勢を見せる。その場合に必ずしも子どもからの要求を叶えることを意味していない。)

6)(子どもが荒れなくなっり、問題行動がなくなって、子どもが楽しみに没頭できるようになったら)母親は子どもを見ない、言わない、母親の笑顔、だけにする。別の表現をすると、子どもから求められない限り、母親は子どもから物理的に離れる。

7)其れ以後、子どもの動きを後追いするだけにする。決して先回りをしない。

できた時間で
*1子どもの心と大人の心とは異なる。子どもは本能と欲しい物を求めて行動するが、大人は知識から行動の多くをする。このことは、大人が考えた不登校の解決策が、子どもの心に沿っていない、子供が求める物でないことになります。
*2子どもは自分の心の問題を母親、まだは母親に代わる人に求めて、其れ以外の人に求めない
*3子供を辛くする物があると、子どもはその辛くする物から
 逃げる
 逃げられない時はよい子を演じる
 よい子を演じ(大変に難しい概念なので、別機会に説明します)られなくなったときには、辛くする物に向かって荒れたり、問題行動をする
 荒れたり、問題行動ができないときには、心の病の症状を出す
*4不登校とは学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRが機能をして、子どもは学校に行こうとしない
*5母親を辛くする子供の行動は、トラウマの反応症状です。トラウマが反応をしなければ子どもは母親を辛くする行動をしない。
*6トラウマは反応をすればするほど、トラウマの機能は強まっていく。
*7トラウマは反応をしない時間が長いと、トラウマの反応は弱まっていく。しかし消失するには何年もかかる
*8トラウマが反応をする辛さは、楽しさで相殺される。また楽しさに没頭できたら、それだけトラウマは早く消失する
のこの八つを、母親は知識としてしっかりと持つこと。

8)子どもが学校に向かって動こうとしたときには、母親だけはその動きを言葉で否定だけして、子どもの後追いだけ(子どもからの要求は、その要求の範囲内でだけ叶える)をする。子供が学校に行きだしても、同じです。

参考書
子どもは何を考え、感じ、行動するか(880円、風詠社)
子どもの立場からの不登校、いじめ、引きこもりについてのQ&A(500円、風詠社)

13歳の不登校の娘が居ます。最近自分に母性が足りないことを改めて感じ、何とか娘が以前のように元気で明るく過ごせるようにと思ってきました。なかなか自分の価値観や考え方を変えることは難しいですが、目の前の娘の言動ではなく、状態を見て対応していこうと努めてきました。今回も行き渋り始めた頃に、休むこと、辞めることを提案すればよかったのかとも思います。最後まで自分でやり切ろうとしていた娘に対して、今回かけた私の「学校を休んだら」との言葉は間違っているのでしょうか?失敗は成長の糧とは言いますが、娘はまだ失敗することを許せないでいます。

<解説>

>自分に母性が足りない
子供が持つ本能と同じように、母性とは母親が持つ本能です。母親なら必ず機能をします。しかし母親の本能の母性が十分に機能をしないのは、母性が機能をするのを阻害する物があるからです。それは常識です。常識的な母親は母性が機能をしにくいです。常識を捨てた母親は、母性が機能をしやすいです。

>何とか娘が以前のように元気で明るく過ごせるようにと思ってきました。
不登校の娘の母親が目指す方向性は、これがとても良いです。

>なかなか自分の価値観や考え方を変えることは難しい
知的な母親、所謂頭が良い母親は、この傾向があります。それに対して、なるようになるさと、何何しなくてはならないという常識を捨てた母親には母性が機能をするようになります。

>目の前の娘の言動ではなく、状態を見て対応していこうと努めてきました。
そうですね。子どもの心は大人の心と異なります。子どもは大人と異なって、子どもの言葉通りに行動ができません。子どもの心は表情と行動に出てきます。言葉は子供が持っている知識を表現しているだけです。これは思春期を過ぎて、子どもの心が大人の心になるまで続きます。

>今回も行き渋り始めた頃に、休むこと、辞めることを提案すればよかったのかとも思います
そうですね。トラウマの反応が弱い内に、トラウマが反応をする物から隔離して上げると、それだけでトラウマが消えていきます。しかしそれにはある程度の時間が必要です。

>最後まで自分でやり切ろうとしていた娘に対して
きっとお嬢さんはよい子を演じていたのだと思います。お嬢さんの持っている知識から、またはお母さまの思いを感じ取って、無理をしていたのではないかと推測されます。

>今回かけた私の「学校を休んだら」との言葉は間違っているのでしょうか?
不登校で、学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRが機能をして、お嬢さんの心が辛い状態だったので、とても良い対応だった、とても良い言葉がけだったと思います。お嬢さんの本心に沿った言葉です。

>失敗は成長の糧とは言いますが
これは大人の心、又は心が元気な子どもの心について成り立つ場合があります。不登校で心が辛い子供では、ますますその辛い心を辛くします。しかし、今回のお母さまの言葉、「学校を休んだら」はお嬢さんの心に沿っていて、失敗ではありません。お嬢さんの心を其れだけ楽にしたはずです。

>娘はまだ失敗することを許せないでいます。
そのためにも、お母さまが登校刺激からお嬢さんを守って上げる必要があります。お嬢さんを登校刺激から守るお母さまの対応は間違いではないし、お嬢さんも間違いをしませんから。

娘は18歳。学校、受験、アルバイトと目的は違うけれど今までと同じことを繰り返しているようで、今回こそは学校もアルバイトも早く辞めてまた家でゆっくりしてほしいと、母親は思っていました。高校を止めないと娘が春に自分で決めたことだったので、高校を退学させることは否定してしまうようで、高校を止めさせることを母親はためらっていました。11月に入り、自傷行為をしたことを打ち明けられ、同時にバイトは辞めると話してくれました。手首を傷つけたことは悲しいことですが、自分からバイトを辞めると決断してくれてホッとしていました。バイト先にも連絡しました。けれど、娘はどんどん落ち込んでしまい、部屋に引きこもってしまうようになりました。今外に出ることは娘にとって心身ともに酷だと感じ、先程「家でゆっくりしてほしい。休んでてほしい。バイト先には母さんが行くから連絡きたら教えて」と言うとポロポロ涙をこぼしてうなづいていました。

<解説>

文脈から行って、娘の心は不登校、学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRがあると判断されます。娘は学校や勉強など、学校を意識する物に反応をして、心が辛くなってしまうはずです。

>娘は18歳。学校、受験、アルバイトと目的は違うけれど今までと同じことを繰り返している
家の中に、娘の周りに登校刺激がある可能性もありますが、娘自体の知識に学校に行かなくてはならない、大学に行かなくてはならない、学校に行かないなら働かなくてはならないという、強い登校刺激となる知識があるようです。

その知識を娘自身で娘から取り除くことは大変に難しいです。と言うより、娘自身がその知識にすがりついていると言って良いかも知れません。そしてその知識を娘から取り除けるのは、母親だけだと言って良いと思います。

>今回こそは学校もアルバイトも早く辞めてまた家でゆっくりしてほしいと、母親は思っていました。
母親は娘から登校刺激になる知識を取り除こうとしていますが、その対応が不十分なようです。「母親の責任」で娘から学校を取り上げ、アルバイトも取り上げる必要があります。この対応をすると、最初は否定されたと娘は荒れるかも知れませんが、直ぐに心が楽になって落ち着いてきます。

>高校を止めないと娘が春に自分で決めたことだったので、高校を退学させることは否定してしまうようで、高校を止めさせることを母親はためらっていました。
娘は、その本心では高校に行かれないのです。退学を求めていたのです。しかし母親の前ではよい子を演じて高校に行きたい、高校に行くと言ったのです。それを母親が娘の本心だと理解して、高校を止めさせることをためらいました。その結果娘の心が辛くなったのです。

>11月に入り、自傷行為をしたことを打ち明けられ、
高校を止めさせてもらえないので、トラウマが反応をして、辛くなり、自傷行為をしたのです。よい子を演じていたことを見抜けなかったのは仕方が無いことですが、今からでも遅くないです。母親の責任で(娘がよい子を演じなくて良くなります)、高校を退学させて上げて下さい。

>同時にバイトは辞めると話してくれました。
少しだけお母さまの対応が娘の心を楽にした部分がある様です。学校に向かう辛さから自傷行為をしましたが、社会に向かい辛さは母親の対応で軽くなったので、バイトを止めてくれました。

>娘はどんどん落ち込んでしまい、部屋に引きこもってしまうようになりました。
それは母親の対応が悪かったのではなくて、時節柄(進学校年度に近づいている)娘の知識が学校に行かなくてはならないと言う登校刺激を作ったのでしょう。

>今外に出ることは娘にとって心身ともに酷だと感じ、先程「家でゆっくりしてほしい。休んでてほしい。バイト先には母さんが行くから連絡きたら教えて」と言うとポロポロ涙をこぼしてうなづいていました。
この母親の対応が娘の心に届いて良かったです。この対応を母親が学校についても娘にする必要があります。