エビプロスタットは植物製剤でして、その内容はオオウメガサソウ、ハコヤナギ、セイヨウオキナグサ、スギナです。

同じ植物製剤で前立腺肥大症に使われる薬としてはセルニルトンが有名です。

セルニルトン⇒セルニチンポーレンエキス。扶桑薬品工業株式会社。ジェネリックは無い??

まあ、エビプロもセルニルトンも肥大した前立腺を小さくするというわけではなく…。

肥大に伴う症状を緩和する…てえ感じですね。


エビプロスタットで思い出すのが某県立病院のことで…。

(今は町立病院に改組されて、指定管理者として個人病院の経営者が運営しています。)

そこの院長が「薬は信用しない。」という独特な考えの持ち主でした。

困ったことに、1つの分野の薬を、ただ1剤しか入れないんですよ。


見積もりも独特で…。

製剤ごとに見積もりをするため、1回は、エビプロスタットも採用品目に入るんですね。

ところが同種製剤ごとに価格だけで採用品目が絞られちゃうんです。

更に困ったことに、その時のブァカ課長が私が説明しても理解できない人で…。

「エビプロスタットが採用されたから院長に挨拶に行く。」と言い張りましてね。

仕方なく、山奥の病院まで連れて行って、採用品目表を見せたことがあります。

思いっきりエビプロスタットにバツ印がしてあって、ようやく理解したようですけど…。

(セルニルトンの方が安かったので、そちらが採用された。)


その病院で唯一採用されていたのがレフトーゼシロップ。

院長曰く「日本〇薬との付き合いは切りたくないから。」って…。

そのころ500mlで4千円ぐらいの薬で恩を売られてもね。

ガソリン代と人件費で割が合わんでしょ…と思ったですね。