いよいよ「エビプロスタット錠」が販売停止になるようです。

といっても停止になるのは「エビプロスタット配合錠SG」というやつで…。

私が居たころは単に「エビプロスタット錠」と言っていた類。

私が退社した後に発売された「エビプロスタット配合錠DB」は、そのまま販売が継続されます。

エビプロスタット錠⇒前立腺肥大症の薬。植物製剤で、軽度の肥大症に多く使われている。


SGとDBの差は…。

有効成分が、DBがSGの2倍あるということです。

元々、エビプロスタットは1日6錠投与だったんですよ。

単純にいうと、その2錠分を1錠にまとめたのが「DB」なんですね。

そのため、「DB」だと1日3錠投与で済むわけです。


じゃあ何で「DB」を作ったのか??

患者さんへの投与が簡便になるだけの話ではなく…。ジェネリック対策もあったようです。

「エビプロスタット」は、導入品であり…。外国メーカーから輸入していたんですよ。

ところがその外国メーカーの製剤技術があまり宜しくなく…。かなり変形した錠剤が混ざっていました。

(私が研修に行ったときに、エビプロスタットの不良品を取り除く作業をさせられた覚えがあります。かなり不良品が多かったですね。)

そのため、日本〇薬が技術指導に行ったりしていた関係もあり…。

ジェネリックは出ないだろう…と思われていたんですよ。

ところが、ジェネリックが出ちゃいましてねえ…。

で、「DB」を販売した経緯があるそうです。


なお、「SG」は糖衣錠。「DB」はフィルムコーティング錠です。

フィルムコーティングの方が剤形は小さくなるという典型ですね。