私が実家へ帰ったころの話。

私の家は坂道の途中にありますが、駅側の方の下側には、細い一方通行があり…。

その一方通行の道を周回するオバサンがおられました。

私も何回も見かけたので、近くの人に聞いてみると…。

周回というよりは徘徊で…。

いつも、同じ道をグルグルと回っているのだそうです。

「後ろに、少し離れて男の人が付いているでしょ。あれが旦那さん。」

はあ。なるほど。


私も1回だけ、叔母さんに話しかけたことがあり…。

後から車が付いてきて、ちょっと危なかったからですが…。

話し掛けて、ちょっと横道にずれて貰ったのであります。

そこら辺は、近所の人が見守っていたというか、心得ていたというか…。

まあ、オバサンも、ただ歩いていただけだったし…。


最終的には徘徊オバサンは、いなくなりました。

ご主人が体調を崩されたとか、オバサンが施設に入ったとか…。

そのころは、私も再就職活動に忙しかったので、いつ徘徊オバサンがいなくなったのかを覚えてはいないのですよ。