「アーチスト10㎎」⇒先発品。第一三共。
「アテノート錠10」⇒ジェネリック。テバ製薬。

ま、成分は同じ「カルベジロール10㎎」ですから、実質的な差は、ないことになっています。

しかし、実際は「効能・効果」に大きな差があるのです。実は、私もジェネリックに変えてから気が付いたのですが…。


先発品とジェネリックで「効能・効果」が違うことがあります。

それは、先発品の方が処方例が多いため、研究が進みやすいこと。また、資力の差によるものなのですが、治験の質・量が先発品メーカーの方が一般的には有利なんですよね。

また、先発品がジェネリックへの切り替わりを阻止するため、新しい効能・効果を特許申請して防御しようとすることもあります。


では、「アーチスト10㎎」と「アテノート10」で、効能・効果が違う箇所とは??

「虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全」なんですよ。

つまり、「アテノート10」は「虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全」には使えないんです。適応外になってしまうから…。

私に「アーチスト」が処方されたのは「急性心不全によるアーチスト少量療法」ですから…。「アテノート10」だと私には「適応外処方」になってしまう恐れがあるのです。


問題は、処方した側と調剤した側のどちらの責任になるのか? それは、微妙な問題を含みます。

おそらく、処方目的が処方箋には書かれていないので、診査にも通ると思っていますが…。

もし、審査で削られた場合は、アーチストへ戻すことになるでしょうね。