今日は、昼から勉強会ですんで。アポもないので、投稿をもう1つ。

私が医薬品会社にいたころ、よく開業医が院外処方にしたもんです。

調剤薬局側も、同じ病・医院の処方箋ばかりを受け付けていても、規模の拡大は見込めないわけでして。

その病・医院の患者さんが減ると、調剤量も減っちゃいますしね。一蓮托生で…。

だから、調剤薬局が病・医院へ営業に行くケースも多かったのです。


じゃあ、院外処方にするメリットが病・医院側にあるかどうかなんですけど。

薬の在庫を置かないで済むとか、医薬品卸と価格交渉をしないで済む…というメリットがあるわけです。

ただ、薬価差で多大な利益をあげていた時代には…。薬価差での収入が無くなるというデメリットもありましたけどね。

今は、薬価差で儲かる時代ではありませんので、このデメリットは解消されたはずですが…。

薬価差⇒薬の公的価格である薬価と実際の販売価格の差。健康保険には薬価で請求するので、実際の販売価格との差は大きな利益となった。


医薬品会社の営業にとっては…。

院外処方にすると、その病・医院の患者数が減る…というのが定説でして。

だって、患者さんからすると「2回もお金を取られる。」というイメージになってしまいますからね。

また…。患者さんが処方箋を貰いながら、調剤薬局に行かないケースが、かなり多く…。

薬が余っていても、医師から「薬がもうないはずですから処方しておきましょう。」なんて言われたら処方箋は受け取りますけど。実際には薬を受け取りに行かない患者さんもいるんですね。

だから売上が1~3割は減ったんですよ。院外処方化で…。