前々投稿で「春が近づいてきた」なんて書いたら、また寒波がやってくるとか・・・。雪が降る地方もあるとか・・・。暖かくして外出しましょうね。

「弱った馬に鞭打つ 心不全」で検索された方。

急性心不全は、心機能が落ちてしまい、全身に血液が充分に回らない状態であります。そこに、心機能を増加させるというか、もっと働かせるような薬剤を処方してしまうと・・・。

疲れた体に栄養剤を与えて、もっと働かせるようなものです、そんなことをすると、体は返って疲れてしまいますね。それと同じで、心臓君が疲れてしまうのですよ。

「ごめーん。ちょっと休むねー。」と言えないのが心臓君。疲れきったら、すとんと止まってしまう・・・。

そのため急性心不全時は、まず、心臓君を休ませることが重要であるわけです。

当然、患者さんは安静を確保。

血圧を下げる→ARBやACE阻害剤を使用。(ちなみにブロプレスは慢性心不全の効能・効果が認められている。)
むくみを取る→利尿剤。
心血管の拡張。

いわゆるジギタリス(強心剤)は、慎重投与。

βブロッカーは、心機能を落すため、心不全には禁忌でしたが・・・。アーチスト少量療法により、心臓君の保護が図られることがわかっています。そのため、アーチストを少しずつ処方増する療法が取られることもあります。ただし、専門医の観察が必要です。