前にも書いたと思いますが・・・。私がお世話になったK先生は、がんでお亡くなりになりました。一度は、手術で落ちつかれたのですが、がんが転移したのであります。

私としては、何となくの覚悟はしていました。多分、余命は少ないであろう・・・と。ところが、先生の死期は、予想以上に早かったのです。

お亡くなりになる前日、「親戚です。」とウソをついて面会させていただいたのですが・・・。その時も、意識はしっかりされていました。(ただ、「思ったよりも(死期が来るのが)早すぎた。」と悔やんでおられましたが。)

しかし、翌日。先生は急にお亡くなりになられました。

後から聞いた話ですが・・・。医師から、こう言われたそうです。

「もう片方の肺にも転移が見つかりました。もう、当院では打つ手はありません。ホスピスに転院されたらいかがでしょうか。」

先生は、きょとんとされたそうです。そして、その後、昏睡状態になられたとか・・・。


また、最近、こんな話を聞きました。

心臓を患っておられる方が医師に言われた言葉です。

「この病気で6年持ったんだから良かったじゃないですか。」

患者さんとしては、「6年以上生きちゃあいけないのか。」と思ったそうです。


医師にとっては患者さんの1人でしょうが、患者さんにとっては、自分の体が全てなのです。

やはり、言葉は怖い・・・ですね。