姉から電話があった。姉は、嫁ぎ先が遠方地にあり、私は6年近く会っていない。そのため声はわかるが、今は、どんな姿になっているかは知らない。

「太った。オバサンになった。」

そりゃあ、私より5歳年上だもんな。

「アンタ、大変だったらしいね。」「車がひっくり返ったからね。」

姉が父と話をした時、「〇〇の両手から、もの凄い量の血が出ていた。ビビッた。」と言われたそうな。父は技術者で、怪我人を多く見てきたはずだが・・・。

やはり、バイアスピリンの効果は絶大だったのか?

「アンタは、運が強いねえ。」「強いんかね??」

「去年は心臓。今年は事故。来年ぐらいには刺されるんじゃあないか・・・と。」「でも、どっちも生き残ったじゃない。」

「車がひっくり返るような事故で、軽症なのは珍しい。死んでもおかしくない。それを生きてるんだもの。」「・・・」

去年の心臓君の機能は、退院時に通常人の半分と言われたから・・・。入院時はどこまで弱かったんだろう。

それを生き残ったからって、運が良いと言えるのかな??

車がひっくり返って、腕に切傷。体中(特に肩痛。)が軋んでいるけど・・・。それも生き残って・・・。これも運が良いんだろうか??

「まあ、たった1人の兄弟だから・・・。体は大事にしてもらわないと。」「そんなもんなのかな。」「そんなもんよ。」

そんなもんなんかな。