最近あった事例です。

 某飲食業。ある日突然、従業員が来なくなりました。携帯に電話しても出ず・・・との事でした。

 ここの会社は、奥さんが雇用保険の書類を書かれます。それを私がチェックします。

 当該従業員の離職の原因が、「会社都合」になっていました。私は奥さんに「これは14日以上の無断欠勤です。懲戒解雇にすべきでは?」と申し上げました。

 しかし、社長は「懲戒にしたくない。」と言われたそうです。事業主が決めた事を、とやかく言う事もありませんね。結局、そのまま、ハローワークに提出しました。

 もう一つの事例。

 ある日、呼び出しを受けて会社訪問。社長いわく、「社員を一名、クビにした。」との事。

 状況を聞くと、営業マンがタイムカードを打刻後、家に帰って寝ていたらしい。それも数日間。

 この例もこのままでは「会社都合」になってしまいます。始末書を取っていないのが致命傷です。

 仕方がないので、「会社都合」で出しますけどね。しかし、相手が「解雇予告手当」をもらっていない・・・なんて言い出したらどうしよう。

 社長が「お前はクビ。」と言って、直ちに解雇したらしいですから・・・。

 この件は、もう少し、後を引くかもしれません。


 やはり、始末書はマメに取るべきですね。