縁切りの手紙を書かねばならない。契約破棄である。労災未加入・社会保険の削減策。顧問の先生と私の提案がことごとく受け入れられなかったのだから仕方がない。

 労災未加入・・・請負を始めたのだが、現場労災に加入しようとしない。その理由が、損保会社のセールスに「労災に入らなくてもいい」と言われた事とか・・・。社長いわく「民間の労災に入ったから。」って。そんな保険を聞いたことがない。

 社会保険の削減策・・・従業員を辞めさせて、外注化するという方法。労災は民間の安い保険にはいるそうな。ただ、機械は工場のものをそのまま使用するし、事実上、指揮命令をしないというわけには行かないらしい。(社長自身が認めている。)要は、ただ社会保険を外したかっただけである。税理士が問題ないと判断したそうな。

 私としてはやり残しの多い仕事だったと思う。今年の、36協定等はまだ提出できていない。健康診断もまだだ。助成金も残ってしまった。

 去年の労災事故に基づく指導を受けているだけに、労災だけはきちんとしたかった。監督署に大規模な転勤があったため、引継ぎが行われていなければ、大丈夫かも知れない。しかし、引継ぎが行われていれば、再びの臨検があり得る。そうなった時、逃げようがない。

 本当に情けない結果になってしまった。